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アバンドン  作者: 安山岩
1/3

あんたは…?

初カキコです。お目汚しとなるやも知れませんが、良ければどうぞ見ていってください。

知らない天井だ――――――


とある男は目が覚めた。名は土呂 悠久(とろ ゆうき)

身長は170前後、髪は短く色は黒、身体は少し鍛えているのかやや筋肉質、顔は平均より少し上といったところか。

この男、見た目において全てが平凡で特徴のないようであるが、こと今においては異質だった。理由は服を着ていない、その上代わりと言わんばかりに身体中に包帯が巻かれている。一度この包帯を取り除けば、裸体に無数の傷、アザ、それに火傷のあとまでもが刻まれているのを確認することが出来るだろう。


「…ここはどこだ、何故俺は怪我をしている?…というか痛ェ」


ユウキは大きく切り裂かれた傷を包帯の上から柔らかく擦りながら呟く。だが、この部屋には呟いた男一人しか居ず、その言葉を返す者はいない。


「病院、という訳じゃなさそうだな。この小さな部屋に灯された明かりはたった一本の蝋燭、床や壁も木製カラーな感じ。あの細長い二本の管に電気で明かりが入ってる電灯も無ければ病院特有の白い感じの部屋でもない。」


キョロキョロと部屋を見回しながら考察している。裸に包帯巻きだ。身に付けているものは何もなく、自分がこうなっている経緯、そしてここはどこなのかということを考え、辺りを見回し調べようとするのは記憶が飛んでいるユウキからすれば当然のことだった。

そうして部屋を調べていると部屋の片隅、閉じた扉の付近に暗くて見辛いが目を凝らせばうっすらと服が掛けてあるハンガーポールがあるように見える。恐らくだがあれは自分の衣類だ、見覚えがあるスーツとネクタイの色だ。そして、自分のビジネスバッグであろうものも見える。


「あれは俺の…そうだ、俺は自分のうちに帰ろうとしてたんだった。そのついでに買い出しもしようとスーパーによろうとしたら…ああー!!思い出したぞ!!…イッテェ!!」


突然、ユウキは立ち上がり、叫びだした。その衝撃で身体中のあちこちの傷でまた痛み出す。男は再び座り、丸まるようにさっきまで寝ていたベッドで横になる。


ガチャリ。音がする、扉が開いた音だ。


「お、目が覚めたか。ったく、災難だったなテメェ。あたしがテメェを見つけてなけりゃ、もっと災難なことになっていたが。」


開いた扉の方を見ると女が立っていた。長い金髪を揺らしながらユウキの側まで近寄った。女性にしては身長が高く、黒いマント、そしてそれとは対照的な真っ白なコートを着ている。かわいい、というより美しいという言葉が似合うような整った顔の女性だった。


「あなたは…?」


「この家の家主、そしてテメェを助けたモンだ。名はスカラ。そういうテメェは?」


「スカラ…外国の方か…失礼、俺の名はトロ ユウキです。ご存知の通り、あなたに助けられた者です。」


「トロユウキ?変な名だな、長いからトロでいいか。それと敬語はいい、堅苦しいったりゃありゃしねぇ。」


「そ、そうか?わかり…わかった。何にしてもありがとうスカラ。こんな見ず知らずの俺を助けてくれて。」


「おう、ところでテメェ見ない面だがここ産まれか?」


「…すまない、それを聞く前に俺の質問に一つ答えてほしいんだ。」


「おう?…まぁいいや。で、なんだ?」


ユウキは混乱していた。実をいうとユウキは記憶を思い出したが分かっていないことがある。この傷がついていることか?見ず知らずのスカラが赤の他人であるユウキを助けたことか?どれでもない。ユウキは日本生まれの日本育ち、地球という()()に産まれた男だ。だが、



「ここは一体、どこなんだ?」


ユウキはこの土地が、この()()が分からないのだ。そう、この男、トロ ユウキは



地球でない、異世界にやって来てしまったのだ。

まだ設定がしっかり組めておらず、あらすじ等を変えることがあるかもしれません、どうかお許しください。

感想、お待ちしてます。

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