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作者: 田甫 啓

1

本を読むのが好きでジャンルも気にせずとにかく貪っていると何か困るようなものが膨れ上がり紙へパソコンへ向かえ向かえと急かされるような気になるからそういった時はお前は何も作れないよと鏡に向かって言ってやるとぐしゃぐしゃな顔で鏡中のそいつはそうだねと返すので一安心できるからおすすめだ。


2

何もしていないのに時間は流れていく

いや、流されているのか僕は

滞留した感情の淀みに

勇み足に震える心でさえ

何かを生み出すことに足踏みする


3

足踏みを繰り返していても進むことはないんだが、次第に靴底はすり減って、しまいには足が地に着いちまうんだ。それでも続けりゃがりがりずりずりすり減っていくのは恐らく心でもあったんだろうな。

だから俺は口だけになっちまったよ。


4

薄暗い水底を往く

仄かな光

鮮明な泡が反射する

記憶と知識

体外に出入りする糸が

結び付いてた

引き摺られながらも歩く

求む魚はあぶく

捕らえるのは至難で無為だ

人は辺りに居ない

ここまで追い縋ったのは僕

誰にも渡すものかよ

その先で誰かの足跡を見た

愕然と震えてしまう体

まだ歩く諦めはしない

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