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お菓子な世界を歩く

作者: ゆきうさぎ
掲載日:2018/01/02

とりあえず新年一発目ということでリハビリも兼ねて幼いころ夢見た物語を書いてみました。

要望が多ければ長編として執筆することも考えます。

お菓子の家。

クッキーの玄関にチョコレートの屋根。

誰しも一度は夢見たことがあるのではないだろうか。

お菓子の家に住んでみたいと――


 私は今、お菓子の森にいる。

こう言うと、「頭大丈夫?」と言われかねない発言なのだが、私はお菓子の森にいるのだ。

 右を見れば炊飯器ぐらいの大きさのたけ○この里が地面から生えており、左を見れば抱きかかえるのも大変そうな2メートル以上はあるト○ポらしきものが所狭しと伸びている。

 何度も言おう。私はお菓子の森にいるのだ。

 ……って

 「信じられるかーー!なんでお菓子の森にいるの!?さっきまで学校にいたよね!?」


 そう、さっきまで私は学校にいたはずなのだ。

放課後に部室で寝ていたらいつの間にか夜になっていて焦ったけど確かに学校にいたのだ。

急いで帰ろうとして校門を出たところまではちゃんと学校にいたはずなのだ。


 「と、とりあえず落ち着こう。まずは現状把握からだよね。」


 あたりを見渡してみるが先ほどまでいた学校の風景は一切なかった。

夜だったはずの空は真昼かと思うくらいに明るく雲一つない晴天が広がっている。

周りを見ても建物どころか道すらない。

前後左右どこを見てもお菓子の森なのだ。


 「これは・・・いわゆる異世界転移というやつなのかな・・・」


 異世界転移。

それは物語の中で主人公が現実世界から剣と魔法の世界などに転移するお話。

私も読んだことはある。現代では珍しくもないファンタジー系の物語だ。


 そう、あくまでも『ファンタジー<空想>』であって『現実』ではないのだ。


 「なぜ私がこんなことに・・・」


 剣と魔法の世界で冒険者として活躍するというのは憧れる。

 でも現実はお菓子の森にいるのだ。

どう考えても剣と魔法の世界ではなさそうだ。


 「まぁ考えても答えは出ない・・・か。」


 これからどうしようかと悩んでいるとお腹が鳴った。

 ここに来てどの程度時間が経ったかわからないがそこそこ長居していたらしい。

そして目の前に佇む大きなたけ○この里が…


「ゴクリ・・・。これ、食べられるのかな・・・」


 空腹と好奇心。そしてチョコレートの甘い香り。

現役女子高生としては抗えないほどに魅力的な誘惑だった。

おそるおそる一口かじってみる。


 「うまっ!なにこれ、今まで食べてきたのと全然違う!」


 まるでゴ○ィバのような上品な甘さのチョコレートとバターが香るサクサクなクッキーが口の中いっぱいに広がり、それはもう至福と言って過言ではないほどであった。

 ひたすら夢中で食べていたが、ふと隣にあるト○ポが視界にうつる。

もちろんト○ポも食す。食さないという選択肢はない。


 「うまぁい。皮は厚くなく中はチョコがぎっしり詰まってる。中からあふれてくるチョコはまるでチョコレートドリンクみたい!」


 …どのくらい時間が経ったのだろうか。

夢中で食べていたから気が付かなかったが、いつのまにか日が傾いていた。

 お菓子でお腹を満たした私は、こう心に決めた。


 「この世界のお菓子を食べ尽そう!」と……


いかがでしたでしょうか。

面白ければコメントいただけると嬉しいです。

初投稿で拙い部分も多々あったかとおもいますがその辺は温かく見てください。。。

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