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1月14日は愛と勇気と希望の日 ナツミの場合

今回は、実は澤田氏の双子と同い年という隠れ設定があるナツミの場合

事務所のレッスンルームのあるフロアを歩いていると向こうからなっちゃんがご機嫌そうに鼻歌を歌っているようだ。近くなって気が付いたのだが、それはどうもお子様大人気のアニメソングだ。うちの双子達もチビの頃はよく歌っていた。でもその歌のチョイスはちょっとだけ意外に感じた。

「なっちゃんはレッスンが終わったのかい?」

「いいえ、これからピアノの練習をしてから楓太さんのピアノの練習のお付き合いです」

「そっか。それじゃあふうのピアノのレッスンをお願いしますね。夏海先生」

「はい、分かりました」

中学生らしい受け答えはこちらも見ていてほっとする。さっきの彼女の鼻歌が気になったので僕は聞いてみることにした。

「さっきのアニメソング……なっちゃんは好きなの?」

「え?澤田さん知っているんですか」

「僕には年の離れた双子の兄妹がいるんだ。なっちゃんの一学年年上になるのかな」

「それ初めて知りました」

「ビビットのメンバーとかは知っているよ。うちの双子。で、久しぶりにその歌を聞いて懐かしいなと思ったからさ」

「そうなんですね。昨日子供の頃のアルバムを整理していたら体操教室の写真を見たんです」

「へえ、体操をやっていたんだ」

「はい。それで準備体操の時にさっきの曲に合わせてリトミックのような体操をしたんですよ。懐かしいな」

「そうなんだ。ところで今日は愛と勇気と希望の日なんだよ」

「それって……あのアニメに関係ありますか?」

「全くないよ。今日はね南極で犬が見つかった日なんだ」

「それ……聞いたことがあるような。犬だけが南極に置き去りにされた話でいいんですか?」

「そう。で、その犬が無事に見つかった日が今日なんだよ。でも見つかった犬のうちの一匹は南極で亡くなってしまうんだけどね」

「そうなんだ。由来を聞くと納得ですけど、その記念日だけ聞くともれなくアニメ番組が思い浮かんでしまうのは仕方ないことでしょうか」

「多分ね。大半の人がそうだと思うよ」

仕事で何かあったらすぐに僕達に言うんだよ、分かったねと念を押してから僕らは目的地に行くために別々に歩き始めた。


この光景を見た一部の事務所関係者から澤田氏ロリコン節が流れますが、後日社長から丁寧に訂正されることでしょう。

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