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君との出会い

僕には好きな人がいる。

彼女に今日こそは話しかけようと決意して登校したけれど、彼女はいなかった。 

窓側の一番前の席、ぽっかりと空いた彼女の席。

担任によるとしばらく入院するから登校できないと、簡単に告げられただけだった。


僕の頭には、授業中につまらなそうに空を眺める彼女が浮かぶ。

心配でたまらなかったけれど彼女には友人と呼ばれるこがいなくって、誰かに聞くことも叶わなかった。

誰よりもきれいで、誰よりも頭もよくて女子も男子も近づけ無くて孤独になってしまった女の子。

それが彼女。




放課後担任に職員室呼ばれた。

「橋田君、来てくれてありがとう。」

まだ若い担任が、好感の持てる爽やかな笑顔を僕に向ける。


「早速なんだけど、橋田君。お願いがあるの!」

「お願いですか?」

「そう、橋田君ってクラス委員長でしょ。入院した逢沢さんのために週一お見舞いに行って欲しいのよ。」

「な、なんで俺なんですか?クラス委員長だけど、男の俺じゃ。他に………例えば女子に頼むとか」

「それじゃダメ?なのよ」

担任は煮え切らない答え方をする。

「?、ダメって。」

担任は僕から目を反らして、口の中でなにかもごもご言ったあと僕を見てはっきり言った。

「橋田君じゃないと、ダメなの‼」



担任に強引に行かされた。場所は学校の前の道路挟んで目の前の病院。

病棟と病室を告げられて、しぶしぶと行くふりをした。

内心はおっかなびっくり、憧れのあのこと堂々と接する機会ができてしまったから初めてクラス委員長になってよかったと感じた。


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