表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廻天列系における逃走の格律  作者: トトホシ
廻天列系における逃走の格律*ジャイアント・インパクト*

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/84

1 見えないもの 見えなくなるもの 見ようとしないもの



君よ、決してその手を離すな。

握りしめたその手を軽々しく開くな。

一度手にしたのなら、しっかりと強く握りしめておけ。

それが手に溶けて体の一部となってしまうくらい強く。


不用意に広げた手から海にこぼれ落ちた水は二度とは元に戻らない。

震えた指の間から砂漠に滑り落ちた砂はもう見つけることはできない。


流れ出た血液は外界を前に君の温もりを忘れて慄き固まり、吐き出された二酸化炭素は君の体温を忘れて散るだろう。


忘れたくないのなら、紡がれた鎖を手放すな。

失ってさえいなければ、例え何度断たれようとも鎖は繋ぎ直せるものだ。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ