前へ目次 次へ 53/84 『アリデード』13 まわるまわるよ俺も地球もまわる 地上から夜空を見上げて星を辿ると、いつも途中で道に迷う。 俺は一歩も動いていないのに、空は勝手に移動を始める。 俺は一歩も動いていないのに、地球は勝手に移動を始める。 そうやって自然に当たり前に全ては移り変わり消え逝き去っていく。 自然に当たり前に運命的に必然的に、出会いが別れに移行するみたいに。 結局のところ、どうせ人はみな独りで生まれてきて、独りで死ぬ。 そう言ったら、「俺たちは二人で生まれてきたんだろ」と言われた。 あ。確かに。