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これしか知らない

作者: LIDY

性的表現があります。

突き上げられるリズムがあたしを翻弄する


背中に回した腕に力を込めて

あたしは身体を支配する痛みと快感に耐える


濡れているけど擦られ過ぎて痛い

多分どこか切れてるんだろうなと思う


「…中にだすよ?」


耳元で囁かれてあたしは頷く


「い、いよ…」


噛みつくようにキスをされてあたしはくぐもった声をあげた


荒い息が重なりあって

彼の躰があたしの上に落ちてくる


「さすがに量少ねぇ」

「…今日6回目だっけ?」


微かに笑う。


「し過ぎ、かな」


身体を動かすのがだるい。

芯から力が抜けてる。


「ねぇ、暫くこうしてて」


セックスした後にすぐに離れられるのは嫌い。


「ずっとこうしててぇなぁ」

「…うん」


耳元で囁かれる声の気持ち良さにうっとりする。


「なんかさ、こんなこと言うとあれだけどさ。

俺、これしか愛情の表しかたがわかんねぇ。」


迷った子供のようにいうものだから

唯、唯、愛しくて仕方ない気がする。


彼の湿った髪に指をいれて

あたしはその感触にうっとりする


くすり、と笑うと彼が困った顔をした。


「笑うと、締まる」


「気持ちいい?」


困った顔をした彼は

あたしの肩に顔を埋めた。


「7回目は休まないと流石に無理」


彼の匂いを吸う。

煙草よりも悪質で、癖になる香り。


いつも彼と繋がっていると思う。


体と心は不便だ。

繋がっていないと、安心出来ない。


でも溶け合ってしまって1つになっては意味がない。


お互いが別だからあなたを愛しく思えるのだから。

別々の体で、あなたと繋がっていたい。


あなたを繋がってていられる方法を

あたしは、知らない。


これしか、知らない。



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― 新着の感想 ―
[一言] 深い話だと思いました。 でももうちょっとエッチしてひしいです。
[一言] 続き、読みたいですねぇ。 ちょっと興味がわきました。
[一言] 傍から見ると、どこか虚しく見えるのですが、それでもこういう関係もある、な。とすこし自嘲気味に、なんというか切なく思えました。
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