↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女警察24時  作者: 村上玄太郎
第三章 汎用列車型決戦兵器「疾風怒濤」殺人事件

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/48

今こそりある危機

「これまでのあらすじ」

 サニーと好子は犯罪組織BB団を追っていた。そのさなか、幹部の一人、衝撃のタキシードの正体が美樹であることを知る。

 好子とサニーは、衝撃のタキシードである美樹と向かい合っていた。

 がたがたと部屋全体が揺れる。部屋の中央にあったシャングリラが落ちそうなほど、左右へ振れた。

 サニーが美樹の突風魔法で吹き飛ばされた。部屋の壁にぶつかる。

 ぐっと変な音を出して、サニーの体が崩れ落ちる。

「先輩!」と好子は駆け寄って、彼女の体を起こした。


 サニーの意識が薄れかかっていた。

「ひどい!」

 好子はそう叫んで、美樹をにらみつけた。ただし、美樹はタキシードを着ていなかった。スーツ姿である。

 美樹も好子たちをにらみ返した。

 そして、美樹がこう問いただしたのである。

「ひどいのはどちらかしらね?お前たちがやったんでしょう!さあ、素直に白状《はくじょう》なさい!」

「――そんな!私たちは何もやってません」と好子は絞《しぼ》るような声で言い返した。

「ウソおっしゃい!この人殺し!」

 怒った彼女は、攻撃の手を緩《ゆる》めようとしない。


 目を閉じた好子は、どうしてこんなことになったのかを思い出そうとした。

 話の発端《ほったん》は、今から約48時間前にさかのぼる。


* * *

 8月に入ると、夏の暑さは厳しさを増してきた。

 ついに、魔法機動隊では、BB団の捜査が許された。

 好子たちは、警察の上層部に、衝撃のタキシードがルンルン美樹であることを報告していた。警察の上層部から、これらの報告は一般に受け入れがたいので、引き続き調査せよと、命令が下された。

 つまり、証拠を出せということである。

 そこで、好子とサニーは、美樹と花子の身辺《しんぺん》調査をしたが、結局、何もえられるものはなかった。カモメのセーラーサンの足取りも分からないままである。


 そんなある日、二通の招待状が、第08魔法少女小隊へ届けられた。

 その招待状には、「ジーパン様とサニー様へ」とあて名が書かれたメッセージカードが添えられていた。送り主は「ケニ屋」であった。

 届けられた日の朝、第08小隊の待機室に集まったサニーと黒子の前で、好子が読み上げた。なお、冒頭は難しい漢字があったので、読み飛ばした。



 ジーパン様とサニー様へ


このたび、わが社が開発した汎用《はんよう》列車型決戦兵器「疾風怒濤《しっぷうどとう》」の披露《ひろう》を兼《か》ねまして、以下にご案内いたしますとおり、3泊4日で列車の旅行を計画しております。

つきましては、お二人を無料で招待したいと存じております。ふるってご参加くださいますよう心から願っております。



 そこまで読み上げると、しばらく黙読《もくどく》していた好子は首をひねった。「明日、金曜日のお昼12時に県警本部前に、迎えの車が来るそうですよ。いったい、どういうつもりなんでしょうか?」

「さあね」とサニーは答えた。「でも、面白そうじゃない。参加してみましょう」

 後から考えれば、このサニーの判断は間違いであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。