登場人物・情勢(永禄四年四月時点)
物語に一区切りがついたので、登場人物の紹介と情勢の振り返りです。
〈主要人物紹介〉
◾️木下家
・木下弥右衛門吉成
本作の主人公。元は今川の透破(忍び)の対織田家部隊“遁尾衆”の頭領であったが、桶狭間の戦い前夜に令和のコンサルタントの意識が宿る。即座に織田家に裏切り、織田家の上京(西進)を支えることを誓い、三河で織田の名を隠し独立、1560年9月の「西尾・東条の戦い」で吉良家を滅ぼし、1561年4月の「上ノ郷城の戦い」で松平家と協力し今川領を刈り取った。
現在は東三河の三河湾沿いを抑え、3城を有する戦国大名である。戦国版の株式会社である“座株楽座”を設立し領内の発展に努める。
・勘十郎(旧名:服部勘十郎)
役職:目付奉行、遁尾衆頭領
弥右衛門の腹心として、遁尾衆の副頭領を務めてきたが、弥右衛門が大名になる際に頭領を引き継いだ。その後、目付奉行として重臣に取り立てられ、1561年4月の「上ノ郷城の戦い」では中心的な活躍を果たす。
なお、忍びの名門である服部党出身であるが、人を斬れないという致命的な弱さから抜け出しており、頭領の服部半蔵からは破門となり、服部の名を失った。
・河尻与四郎秀隆
役職:普請奉行、東条城城主
織田家から派遣された実直な武将。今川義元の首を取り、1560年9月の「西尾・東条の戦い」では西尾城を落とすなど順調に武功を重ねている。木下家では、領内の防衛力強化を担っている。
・前田又左衛門利家
役職:兵奉行、西尾城城代
若き血気盛んな武者。信長の怒りを買い、織田家を出奔していたところを弥右衛門が声をかけた。1560年9月の「西尾・東条の戦い」では大将首である吉良義昭を討ち取った。弥右衛門が指示した常備兵化を進めており、1561年4月の「上ノ郷城の戦い」では水兵部隊を新設した。
・木下小一郎
役職:座株楽座天王 若座主
弥右衛門の次男。西尾の南にある一色湊を木下家より譲り受けて設立した座株楽座天王(株式会社 天王)の若座主(副社長)に任命された。弥右衛門の育成方針から、現在は商業を学んでいる。
◾️木下家の協力者
・津島屋惣右衛門
老獪な津島商人。豪商。弥右衛門が提唱する「座株楽座」の価値を見抜き、資金面で全面的に協力する。1561年4月の「上ノ郷城の戦い」では、百丁の種子島(鉄砲)を木下家に売却した。
・津島屋宗左衛門
役職: 座株楽座天王 座主
惣右衛門の息子。座株楽座天王(株式会社 天王)の座主(社長)に任命された。弥右衛門から経営方針などを助言を受け、一色湊の発展に邁進する。
・実相寺(宗円、円澄)
宋より茶の種をもたらしたとされる聖一国師が開山した寺であるが、桶狭間の戦いの際に信長に焼かれた。弥右衛門とは、宇治に劣らぬ茶を栽培する事と引き換えに寺の再建を約束した。
・三雲新左衛門尉賢持
甲賀衆の筆頭である三雲定持の息子。1561年4月の「上ノ郷城の戦い」の際に、単なる傭兵契約ではなく、弥右衛門が木下領内に甲賀の隠れ里を設けることを認めたことで、木下と甲賀衆は同盟に近い関係になった。
◾️織田家
・織田信長
圧倒的な合理主義者。弥右衛門の才を認め、無茶振りをする。織田家の背後となる三河を弥右衛門か元康のいずれに任せるか、その決断を三年間にすることを双方に伝えている。
・木下藤吉郎
後の天下人豊臣秀吉であり、弥右衛門の長男。1560年9月の「西尾・東条の戦い」では、弥右衛門の下で兵を率いたが、史実通りに天下人になってもらうべく、織田家に戻した。
◾️松平家
・松平蔵人佐元康
今川での人質時代に太原雪斎から学び、今川の透破をまとめ上げ、織田家を追い詰めた。弥右衛門の元上司。
桶狭間以後は服部党による調略により、中条氏・菅沼氏を今川から裏切らせ、三河の過半を抑えた。その後、木下家と同盟を結び、1561年4月に牛久保城を攻略した。
・服部半蔵正成
若くも服部党の頭領となった逸材。元康の腹心として松平家の調略を実行する。1561年4月の「上ノ郷城の戦い」では、兄である勘十郎に破門を言い渡した。
・石川与七郎数正
今川との人質交換と停戦の折衝を担う。弥右衛門の手助けもあり、難しいと考えていた停戦を成立させる。
・本田平八郎忠勝
元康の小姓。元康と共に今川との再戦に備える。
◾️今川家
・今川五郎氏真
桶狭間の戦いで討ち取られた今川義元を継いだ今川家の当主。慈悲深さで良き為政者として民に愛されるが、乱世においては甘さにもなっている。
・朝比奈備中守泰朝
桶狭間の戦い以降、今川家の軍権を預かる。自身の事を凡才と評するが、弥右衛門や元康からは好敵手として評価されている。1561年4月の「上ノ郷城の戦い」では、一万八千の兵を八日で三河に向かわせる算段を立てた。
〈三河国情勢〉
三河国は、四角い胴に渥美半島がぶら下がったような形をしている。
主要な城は九つ。
四角の上段――西から挙母城、岡崎城、野田城。
下段は三分され、西に西尾城と東条城、中央に上ノ郷城、東に吉田城と牛久保城。
そして渥美半島に田原城。
1561年4月時点では以下の勢力である。
松平家
岡崎城、挙母城、野田城、牛久保城
木下家
西尾城、東条城、上ノ郷城
今川家
吉田城、田原城
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