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N・EVER  作者: 不知火
6/8

第五話 RANK

グラディア「まあ、そーだよねぇ〜?俺のNEVERバーサーカーの下位互換の身体能力強化程度だったらそーなるよねぇ〜」

園咲「下位互換?」

鬼怒「なに意味わっかんねぇ事言ってんだ!」

鬼怒は神化したままグラディアに突っ込んでいくが雷を纏った拳は片手で止められてしまう。

鬼怒「!」

グラディア「まあ待ちたまえよ、まだNEVERについて詳しく知らんのだろう。この俺がきちんと説明してあげよう」

グラディアは乱暴に鬼怒を投げ飛ばすと話し始める。鬼怒はブチ切れたまま突っ込んで行こうとするが神化が解け倒れる。

グラディア「単細胞にはちゃんと釘を打たないとね」

グラディア「それでは説明させてもらうよ、NEVERには『3つのRANK』が存在する。1番下級のGoruaゴルア中間のSimquaシムクア最上位のGulistaグリスタ、そしてその男のNEVER、身体能力強化はゴルアに位置し俺のバーサーカーはシムクアに位置する。」

グラディア「つまり向かうだけ無駄ってわけ、あー・・・ごめんごめん、本当の弱者はNEVERに選ばれることもなかったCizamaシーザマだったね?」グラディアは皮肉めいた声で時雨を見る。

時雨「っ…」

時雨からは少し涙が溢れそうだった。

なりたくて無能力者になったわけではない。能力者になれなかったのだ。グラディアの言葉は時雨の心に響いた。

酒浪「…泣くな、場が悪い」

酒浪は時雨の隣を通り過ぎる際にタオルを投げ渡すとそのままグラディアの方に歩きつつ腰に刺していた刀に手をかける。

グラディア「次は君が相手?ヒーロー気取りかな?」

酒浪「・・・別に」

グラディア「そっか〜、無駄だけどね?」

グラディアは酒浪が刀を振り下ろすと腕で守る。

グラディア「自分の教師を見て学ばなかったのかな〜?」

酒浪「教師が負けたとして諦めてたら、ここに来た意味がない。俺はNEVERを極めるためにここにいる。」

酒浪は刀を振るう力をさらに込める。

酒浪「ヒーローとか・・・どーだっていい・・・ただ泣き方が昔救えなかった人間に似ていただけのことだ・・・」

グラディア「そっか、なんか思ってたよりもつまらない理由だね?もう死んじゃいなよ」グラディアから笑顔が消える。

酒浪の刀をグラディアは腕で弾いて隙ができた酒浪に拳を振るうが、酒浪の腕に黒い煙が纏わりつきグラディアを縛る。

グラディア「おっと、油断した・・だが、ざんねーん」

グラディアは軽く力を入れると煙は塵と化す。

グラディアはそのまま酒浪の懐に入り込み一発殴りにいくが、ギリギリの所で透明な壁に阻まれる。

グラディア「?」

学校の屋上に1人の男が立っている。

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