第九話 殺意
黒フードと骸骨男の腕がぶつかる。
黒フード「どこからの刺客かな?」
腕を払って弾くと骸骨男は軽く飛ぶが、黒フードが腕を骸骨男の方に伸ばすとその方向に骸骨男は吹き飛ばされ、背中を壁にぶつける。
骸骨男「…!」
骸骨男は青白く光る短剣を抜いて再度距離を詰める。
黒フード「無駄だよ」
骸骨男が黒フードの懐に入り込んだ瞬間目の前から黒フードが消え、前のめりになった骸骨男の真横で腰をどつく。
骸骨男「っ…」
骸骨男は地面に倒れる寸前で地面に手をつくと地面に黒い円の範囲が広がり、黒フードの動きを鈍化させ短剣で切り掛かるが黒フードは手のひらを広げると透明な何かに短剣が阻まれ、大きな隙ができた所を蹴り上げられ透明な何かで多種多様な方面から攻撃を受け、透明な何かに掴まれる寸前っで骸骨男は地面を蹴って避ける。
黒フード「おっと、楽にやらせてはくれないと」
黒フードは憎たらしく微笑む。
黒フード「まあ、抗うだけ…苦しくなるだけだよ?」
骸骨男が立ち上がるが、どんなに黒フードとの距離を詰めて斬りかかろうとも、黒フードは瞬間移動しているような速度で背後に回って攻撃をし続ける。
しかし、段々と骸骨男も慣れ始めついに頬に短剣で切り傷をつけそこから血が流れると黒フードはすぐに距離を取る。
黒フードは自分の頬に触れる。
黒フード「接近戦は得意なんだね?じゃあ…」
黒フードは距離を取ったまま手を四方八方に振るとその方向全てに骸骨男は飛ばされ、全て受け身を取っていたが段々と疲れが現れたのか壁に体をぶつけ始める。
骸骨男「ぐっ…」
黒フードは攻撃を止める。
黒フード「限界かな?」
黒フードは地面に手をついている骸骨男に近づこうとすると、骸骨男の手のひらから地面を黒く蝕み始める。
黒フードは瞬時に距離をとる。
黒フード「へぇ〜?ただの実力者じゃないんだ?」
黒くなった地面から黒い装束を纏った骸骨の見た目をし、赤黒い鎌を持った死神が現れ、黒フードに向けて飛んでいく。
黒フードは腕を振るが死神がその方向に吹き飛ぶことはなかった。
黒フード「…!」
黒フードは軽く躱し、体制を整える。
黒フード「霊体には僕のNEVERは効かないのかー、いい勉強になったよ」
黒フードは死神に突っ込んでいき、右手で力強く殴る。
普通の場合、アンデッドに物理は無効のはずだが死神は骸骨男の方に大きく飛ばされ、骸骨男とぶつかり青い炎と共にその場から姿を消す。
黒フード「やっぱり『コレ』は効くんだね」
骸骨男は地面を再び蝕みその中へと消えていく。
黒フード「撤退か…いい判断だと思うよ…」
黒フードは頬を抑えながら呟く。
銀髪の男が部屋に入る。
銀髪の男「これは…一体…」
黒フード「どうやら話を少しばかり聞かれていたようだ…」
黒フード「クロニクル、奴らに力をつけられる前に奴らに刺客を向かわせろ…」
クロニクル「御意、零様の命とあらば…我が身自ら奴らを蹴散らして参ります。」
そう言うとクロニクルはコントローラーのスイッチを押し、黒い穴の空いた空間の中に消えていく。
クロニクルがいなくなると零は窓を開けてタバコを咥える。
黒フード「…そんなに恨まなくてもいいじゃないか…貴嶺…」
散らかった部屋のベランダの椅子に腰を下ろし、軽く白い煙を吐く。




