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詩*見つめて*

漕ぐ

作者: a i o


空に雲を浮かべる


(うね)のようにつづく雲を

うすく広がり透ける雲を

指先で細かく千切った雲を


浮かべても浮かべても

足らない空に気付けばいつも描いている


海に波を響かせる


岩肌に砕け散る波を

巻き貝のなかで唸る波を

砂に沈む足跡すべて覆い隠す波を


響かせても響かせても

埋まらない海原に飽きもせず綴っている


波に被さり打ち寄せる波のように

言葉を越えようとする言葉を探している


永遠と繋がる一瞬の輝きを

余白を走り抜けてゆく未来を

幾重にも内包し続ける過去を


水平線に降り立てば

また新たな水平線が産み出されるように

追いかけては遠ざかるそこへと

諦めることもできずに並べ続けている














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