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第8話 そして伝説・・・へ?

 そしてその瞬間、ボクの肩を鋭い衝撃が襲った!

 雷鳴のような音が聴力を一瞬失わせ、目の前に現れた盛大な火の玉が視界を塞ぐ。

 それと同時に、イヌが持った松明が弾け飛んだ。


イヌ 「あ?」「い!」「う?!」

タマ 「え?」

娘? 「お!」


一同「「「…………。」」」


一瞬の沈黙。そして……


一同「「「えええええええ〜〜〜!?!?!」」」


イヌ「ちょ、ら、ら、雷撃魔法!!」「え! おま、まど……!」「あ、あ、兄貴!!」

タマ「弾出た? 弾出た! 弾出たよ!? どゆこと?!」

娘?「こ、これは! で、伝説……」


 イヌたち涙目、ボク呆然、娘らしき影はユラリと立ち上がる。


イヌ「「兄貴ぃ! 兄貴ぃ〜!」」「こ、こうなったらもう……」

タマ「わ、やば、コレ実弾(※1)!! 銃刀法!! どうしよ!?」

娘?「ついに、ついに現れた……」


 イヌコスおじさん、武器を捨て僕に向かって小走り、そして――

「ナマ言ってすんまっせんでした!!」「「っしたー!!」」

 イヌたち華麗なスライディング土下座、ボクはポカーン……。

 

「魔道士様ぁ〜どうか命だけはお助けを!」「もう悪いことしないから許してくれお願いだ〜!」「家には可愛い嫁と3歳になる子どもがいます殺さないで!」

 口々に命乞いを始めるイヌたち……。

 オロオロするボクの前できれいに並んで土下座するイヌ、って……何なのコレ。


 そして、ボクの眼の前にもう一人。

 それは……淡い色のまるで和風のメイドさんのような服を着て、ネコミミつけたカワイイ娘。

「……た、確かに子猫ちゃんだ……な。」

 思わず呟いてしまった。


「あ、あの……あなたは伝説の……」

「へ?!」

 いやいや、伝説って??


 困惑するボクをよそに、ネコ娘は更に言葉を紡ぐ。

「其の者、砂色の服を纏いて……雷鳴とともにこの地に降り立つべし」(※2)

 イヌたち更に動揺する。

「「「ま、まさか! この方は!」」」


「そう……我が『ネコの谷』に伝わる、救世主『ウマシカ様』です!」

「「「あの伝説の――『ネコの谷のウマシカ』様!」」」(※3)

「いやいやいや! ちょっと待って! 何なんですかそれは!?」


 そしてボクの前にひれ伏すネコ娘とイヌ×3。

「ちょちょちょっと待って、みんなお願いだから手を上げて。」

「恐れ多くもウマシカ様……ありがたやありがたや!」

「ああ〜だから拝まないで! ……ってか、『ウマシカ』って微妙にバカにされてる気がするんだけど……。」


 夜の森の奥で……一体何をやらされてんだボクは……??


 ――――――――――


 ※1 実弾が撃てた……ということは、AKM本体も実銃ということになる。そもそもトイガンには実弾を込めることは出来ない。

 ※2 某有名ファンタジー漫画およびアニメ映画のワンシーンを彷彿とさせる。ってか丸々パク……オマージュです!

 ※3 ああもうそれ絶対〇〇シカだよね! 宮崎監督ゴメンナサイ……。

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