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第68話 暗号

 まぁそういうことで、ボクたちは無事に牢を脱出した。

 ついでに、一部なのかもしれないが犯行グループを逮捕。

 今、警察がたぶんいろいろな手を使って吐かせてくれているはずだから、そのうち事件の全容がわかるはずだ。

 

 で、ボクたちは再びギルドの応接室へ。

 もっとも、今回のメンバーは賑やかなものだ。

 

 ギルドマスターのヒョウ姉さんとメガネ猫事務員。

 飲食業組合と警察のウサ耳コンビ。

 ネコ村からは、のじゃロリとポニテ猫に狐さん、そしてボク。

 そして、現役冒険者のスカウトたぬきさんにも参加してもらう。


「いやぁしかし、アイナまでが奴らに捕まってたとは思わなかったよ。」と局長さん。

 すると、頭を掻きながら弁明し始めるスカウトタヌキ。

「あ〜、たしか2日前の晩やったかのう? ちぃと臨時収入が入ったき、いつもんごとく飲み屋をハシゴしちょったんじゃけんど……気ぃついたら、あの牢ん中でグースカ寝とったっちゅう話ぜよ!」

「アイナさんはいつか絶対ヤラかすと思ってましたが、まさかそれが今回とは……しかも、誰も行方不明に気づいていなかっただなんて! だから飲み過ぎ注意って言ってたのにもう!!」

 ……しかるネコ再び登場!w 

 ってか、このタヌスカウト、エキスパートなクセして泥酔キャラなのね……。


「あ〜ほいでな?二日酔いだったき、そんまま1日寝ちょったんじゃけんど……さすがにワシも帰りとうなってな?魔法でカギ開けよう思うたんじゃが、まるで魔法が効かんじゃったんじゃ〜!……いやぁワシ、まだ夢見よるんか思うたぜよ!うははwww」

「笑い事じゃありませんよアイナさん! 確かにスカウト能力は認めますけど、それが無くなったらタダのポンコツ飲み助なんですからね? も〜!どうするつもりだったんですか!」

「あ〜どうするつもりも何も、ほらこうしてちゃんと帰ってきたがじゃき!……万々歳じゃなかか?」

 このタヌ姉さん、スカウト能力は確かなんだけど……それ以外はボクの予想を遥かに超えるテキトーさ。大丈夫なのかこの人?

 

「まぁそれはそれとして。タマキさんが回収してくれた地図と資料なんだが……誰も内容を把握できなくて困ってるんだよ?」

「いやぁ、どうもサル国の暗号らしくって、私たち警察もまるで手に負えなくってねぇ……。」

 ……あー確かに。ボクも回収する時にチラッと見たんだけど、意味不明だったもんね?


 ヒョウ局長がテーブルの上に資料を広げる。

 ん〜地図自体は何となく分からんでもないけど、そもそも何のための地図なのかは分からないし……書類に至っては漢字だらけで、お経か何かなのだろうと思ったくらいだ。

 ん〜どれどれ?……落ち着いてまずは書類を1つ見てみようか?


『蜂蜜田殿宛。我国若年豊乳生娘限定欲求。貴殿任務必達、毎月女三十名輸送。新月夜黒船派遣、女三十名及世話人搭乗必要。目的地狸賀島……』(※1)

 ………………。

 …………。

 ……あれ?じわっと意味が読める気がするんだけど?

 ってかさ、何だか腹立ってくるんだけど!!

 格差社会ハンタ〜〜イ!!


「あの、ボク何となく読めてきたんですが……『新月』っていつのことでしょうか?」

「なんじゃと?おぬしはこの暗号を読めるというのか? ちょっと待つのじゃ!」

 のじゃロリさんはカバンから手帳を出してめくりはじめた。

「新月はのう……明日じゃな?」


 ――――――――――


 ※1 これはもちろんフィクションですので、文章自体もエセ某国語ですw

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