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第64話 ピンチはチャンス

 まぁしかし、奴らに捕まって自由を奪われてしまっているのは迂闊だったが、代わりに事件の概要が掴めるのではないか?

 ラッキーというには程遠いが……とにかくまずは、ココで出来ることをやろう。


【ふふ?あなたは強いのね? 普通の女の子じゃそうはいかないわ。】

 ……こうやって、外界と連絡が取れるのは心理的にも大きい。

 しかもボクの帯の中には、まだ切り札が残っているからね!

 ま、今のトコはまだ事態が悪化する様子もないから、まずは情報収集に努めよう。

 

【確かに今焦ってもしょうがないかもしれないわ。 解決の糸口が掴めるまでは、拙速な動きは避けた方が得策のようね?】

 うん、誰かも言ってた……『ピンチはチャンス』ってね?(※1)

 鉄格子の中に捕えられているということは、逆に鉄格子に守られている、とも言えるし。

【なるほど、ものは考えようね? とりあえず、ギルドと警察にはまだ大きな行動を起こさないように言っておくわ。】


 さあ、まずはこの牢の中にいる人から聞いてみよう。

 狐さんにも、同室の人にコレまでの経緯を聞いてもらえると、ありがたいんだけどなぁ?

【そう伝えるわ。ユカリさんも何かやってもらってた方が、気が紛れるでしょうしね?】


 ボクの同室にいたネコ人に話を聞いてみると、どうやら2人とも隣村から攫われた女性たちらしい。

 一緒に攫われたらしいもう1人の女性はサル人らしく、別の場所に連れて行かれてから後は姿を見ていないそうだ。

 ちなみに、この牢に連れてこられる時に、馬車から下ろされて大きな建物に入ったらしい。

 つまり、この地下牢へのルートは複数あるということなんじゃないかなぁ?

 

「この部屋に入れられる時に、コッチの階段から連れてこられましたか?」

「向こうの木の扉からです!」

 そう言いながら、2人とも詰所側を指さす。

 ああ、あそこはドン詰まりじゃないのね?

 ココへの侵入経路は、少なくとも2箇所、ということか。

 

「ちなみにさっきの話の大きな建物って、何か特徴がありましたか?」

「ええと、確か……ハニーダ会館とか書いてあったような気がしますが?」

 ……何かさ?とんでもなくバレバレなんじゃない?

 ボクがいうのも何だけど……もうちょっと隠そうよソコは!

 

【『ハニーダ会館』ね? すぐにギルドに確認をとるわ! あと、ウチの村から何人かそちらに向かって貰うから。必ずみんな助けるからね!】

 さてさて……入り口が分かったと言うことは、この牢の場所もすぐに特定出来るかもしれないな?

【さっきミレイネさんとレイナさんの2人にも連絡が取れたわ。今からギルドに向かって貰うわね。魔法学校から応援を連れていくって言ってたわよ?】

 まぁしかし……この通信魔法って、ホントに便利すぎだよね?

 もうボクの出番なんかなくても、皆さんの力だけで全部解決してしまいそうな気がw


 ……ところで、ココの牢にコレだけ女性がいるということは、1人くらい魔法を使える人がいてもおかしくないよね?

 攻撃魔法はもちろん、鉄格子を焼き切ったり鍵を開けたりする魔法とかありそうなもんだけど?

 

【ユカリさんが同じ牢の人に聞いたらしいんだけど、その場所は魔法を封じてあるらしいわよ?】

 ……『魔封じ』って、ド⚪︎クエで出てくる杖的な何かとか?。でも、母ネコさんの魔法は通じてるんだけど?

【うふふ♪ 魔法はね、発動条件が能動的なものと受動的なものに分かれているの。『魔封じ』は主に能動的なものは効くけど、私の通信魔法は受動型だから封じられてないのよ。】

 ふーん、魔封じと言っても、何でも封じられるわけでもないのか?

 そもそも、ボクには魔法も魔封じもどういう仕組みなのかがまるで理解できていないけど……ま、ちゃんと通信できてるんだから、もうどうでもイイかなw

 

【それでね?その魔封じの『道具』がどこかに近くにあるはずなのよ? 効果範囲自体はそう広くはないはずだから……その場からも見えるはずなんだけどね?】

 なるほどねぇ……そういうことなら、まずは牢の中にはないものと仮定して……。

 

 ――――――――――


 ※1 元陸軍軍人の大橋武夫さんが残した名言……らしい。某異世界帰りのおじさんは、ぷ⚪︎ぷよの攻略本が由来だと言っていたが……w

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