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四門の守神

ついに行動にでた松木、しかし、そのせいで・・・。

それにしても頑張り屋の総統いつねるのだろう。

いったいどうなるのか四門編の続編。


松木の銃声が鳴り響く数分前、蜘蛛入門書を一字一句、丁寧に読んでいる総統、だが、そろそろ疲れが見え始めてきた、朝早くからアパートを出て電車、徒歩そして探索の後に暗い中で懐中電灯を頼りに本を読んでいる。

「ふ?、なんでこんなに薄いのに小さい文字できっちりと書いてあるの、これ何行?」

総統は縦に書かれている行を数えて愕然として数えるのをやめた。

「どうしようか……よし、次のページを読んだら寝よう、そう考えたら楽しくなってきた、ハハハ」

何か変な物が見え始めた総統は、畳に寝っ転がり笑いながら読み始めた。

「総統、その笑いやめてくれませんか、寝れないんで」

本読みは総統に任せて寝ようとしているアライド、しかし、よく総統を見てみたら。

「寝てるのかよ・・・寝ながら笑うのやめて下さい・・・叩き起こしますよ」

アライドはため息をつき近くにあった木の棒を手に取り、総統をつついたら起きてしまい急いで、狸寝入りをした、起きた総統は再度閉じてしまった本を開いて、あくびをしながら読んでいると。

「アライド君、この解説書始めての絵があるよ、しかもキャラクター紹介と書いてある」

アライドはすぐさま起きて懐中電灯を二つ持ち、総統の背中に乗っかり、本に光を当てた、と同時にドラマや映画で聞く銃声が。

「総統?こんなときにメールの受信音、切っといて下さいよ」

「アライド君、こう言うのわなんだか悲しいが、我らW団のメンバーで携帯電話を持っているのは誰もいないんじゃ」

「それじゃあ、さっきのは・・・」

総統とアライドは銃声が聞こえた、中庭を見に行こうと走りだした。




松木は倒れているアラネに近づき外傷がないか調べたが擦り傷すらしていなかった。

「そんなに銃、撃つの下手なのか・・・なんか悲しいな」

そう呟きながらアラネを肩にかついで、黒服にアラネを渡しに行き、自分のいた場所へ戻るため、外へ歩みだした。

「松木ー!」

そしたら二階から、アライドの怒鳴り声と総統の驚いた顔が見えた。

「松木!いったい何を、しているんだ」

どうやらもうバレてしまったようだ、さすがに大きな銃声が聞こえたら、なんだろう?と思い見に来るだろう、そして今、アラネをかついでいる・・・誘拐しようとしている。

「見た通りだよ、俺はこいつを手土産にもう一度、組織に戻る」

そして、もう二度とあんなヘマはしない。

「それじゃあなW団、いつかまた会う時は敵どうしだ」

「松木待て、松木ー!」

何を言っても俺は止まらない、そう、あの時のように邪魔が入らなければ。

すると、屋敷の出口にはおびただしい数の蜘蛛達が今にも、赤く光らせた目を松木に向け襲いかかろうとしていた。

「またかよ…、こうもうまくいかないと、やになってくるな・・・」

俺は手に持っていた、弾が入っていない銃を構え。

「道を開けなこの虫が、こんな少しでかい蜘蛛なんか、踏んでいけば簡単に抜けれるんだ」

そのまま、俺は歩き出したが、今まで見ていた蜘蛛よりも、一回り・・・いや、二回りも違う蜘蛛がふすまの死角から現れた。

「なんなんだよ…なんで俺はここまで運が悪いんだよ」

思わずトリガーを引くが弾は出ない、投げやりになり思わず銃を、地面に叩きつけた、銃は松木の手から離れ冷たい地面に倒れた。

すると、松木から離れた武器を確認した蜘蛛達は、容赦なく松木に襲いかかろうとした。

「くそ、結局こうなるのかよ…こうなったら」

急いで背にしていた木に登った、蜘蛛達に追いつかれる前に上った。

「総統どうします?、松木だいぶ大変なことになってますよ……総統?」

総統は松木ではなく今まで暗かった廊下を見ていた、暗く真っ暗な廊下が火が付いたかのように、赤い蜘蛛達の眼があった。

「そ・・・総統・・・こ・・・これは」

「アライド君、ゆっくりと記録室に戻るのじゃ」

2人はゆっくりと戻ろうとしたが、蜘蛛達は入られる前に捕まえようと物凄い速さで近寄ってきた。

「アライド君、飛び込め」

アライドは記録室に飛び込み、総統は入ったら瞬時に扉を閉め体で押えたが。

「あれ?」

蜘蛛が扉に体当たりをして、壊してくると思ったが、何もしてこなかった。

「総統、なんで蜘蛛達は襲って来ないんでしょう?」

「どうやら、ここわそれほど神聖な場所なんじゃろう、しかし、こうなってしまったらエンクランスとサリィ、水代は大丈夫なんじゃろうか?」

「エンクランスさんがいれば大丈夫でしょう、それより」

アライドは総統に解説書を渡した。

「あの蜘蛛達を鎮める方法を見つけましょう」

総統はアライドの持っていた本を手に取り、銃声でちゃんと読んでいなかった、キャラクター紹介をちゃんと読もうとした。

「そうじゃな、こうなったら後には引けないな」

(エンクランス、サリィ、水代、アラネ、松木は自業自得だけど見捨てることは出来ない)

「やるぞアライド、我等W団の力でこの蜘蛛達を鎮めるんじゃ」

「はい」

2人だけで「我等W団!」




「エンクランスさん」

「大丈夫・・・大丈夫だからねサリィ、私と水犬で守ってみせる」

床下から突如襲ってくる事はないが、廊下、そして天井裏から次々と数が増えている。

「このままでは急いで作った壁が壊されてしまう」

エンクランスは蜘蛛達が襲ってきた時、瞬時に近くにあった机を壊し、室内だが火をつけ近寄らないようにした。

「エンクランスさん、もう燃やす物がないよ」

このまま大広間にいても仕方がない、屋敷の出口はここから反対側にある、どうやっても両側の廊下から、水犬と守りながらサリィと一緒には進めない。

だとしたら、アラネと話をしていた中庭を突っ切るしかない、どちらにせよどうやってここから中庭まで走ろうか・・・。

蜘蛛は今にも消えかけている壁をいつ壊してくるか分からない、早急に対処しないと餌になってしまう。

「水犬、少しだけ無茶をするけどついて来てくれ」

水犬は何時でも行けるように、蜘蛛にも負けないぐらい唸り声を上げエンクランスに答えた。

「よし、サリィ肩に乗ってくれ」

「はい」

エンクランスは燃えている木の棒を拾い上げ、数本を中庭に向けて投げた。

「水犬!さっき投げた木の棒をたどって、周りにいる蜘蛛をなぎ払え」

水犬は言われたとうりに、消えてしまった壁を意気よいよく壊して蜘蛛を振り払って、中庭えの道が出来た。

うまくいけばこのまま中庭に行ける。

「水犬!よくやった、サリィ、しっかり掴まって」

水犬が作ってくれた道を走った、通り過ぎた木の棒は黒い蜘蛛達が覆いかぶさり火は消え、変わりに怒りの赤い目が襲いかかってきた。

こうなってしまったら総統達が心配だが、私は総統からの命令に従う事にした。

サリィを守り通すこと、しかし、今まで襲わなかった蜘蛛がこれほどなぜ心変わりしたのか…、それは、中庭に到着した瞬間理解できた。

「水犬!、中庭に飛び込めーー」

私達はふすまを蹴り飛ばし中庭に到着した、そこにはアラネを抱えた木のてっぺんに立っている松木、その木を囲むように蜘蛛が登っていた。

それだけならよかった・・・それだけなら・・・。

「エンクランスさん・・・」

サリィがそれを見てしまって、私の肩に力を入れたのを感じた、水犬はそれに負けじと威嚇しているが、声に力が込められないようだ。

「な・・・なんなんだこれは」

こういうときは冷静になって、考えるんだ、なんで・・・なんで・・・。

「こんなにでかい蜘蛛が四匹も・・・どこにいたんだ」

いままで見ていた蜘蛛が子供のように見える、例えるなら大人・・・いや、巨人だ、高さだけで三メートルある、体長になるとどれほどになるのだろう。

「どちらにせよどこに潜んでいたんだ…、こ・・・これは」

そこには花がきれいに咲いていた場所が、見るも無残に荒れ果てていた、四か所全部。

「まさか、こいつら土の中に住んでいたのか」

松木には悪いが四匹はこちらにきずいていない、いまは・・・

「総統さん・・・」

サリィは小声で総統を呼んだ、総統に聞こえなくても祈った。

「総統・・・私はどうしたらいいのでしょう・・・」



「総統!総統!早くなにか打開策見つけて下さいよ」

「そんなに焦らさないで」

四門蜘蛛入門書

『ここまでよく読んだね、ここではこの四門に住む蜘蛛達を、紹介するよ。』

「なんだろうこの乗りは、どちらにしよなにかヒントはないか」

『普段この地に住んでいる蜘蛛は簡単に言うと、小と中だよ、小はオスで中はメス、メス蜘蛛の方が体が大きいよ。

しかし、あくまで繁殖するのは大蜘蛛、これは普段、屋敷の外で繁殖して呼ばれない限り近ずいてこない、この蜘蛛の大きさは小と中をたした大きさだよ。

そして・・・ここからが本番。』

「本番?」

その時、中庭にいたその一匹がエンクランスに気が付いてしまった。

それはゆっくりとエンクランスに近ずいて来た。

『そうそれは・・・四門家最大の蜘蛛・・・いや、そんな生易しいものではない、そうそれは。』

「総統・・・・・・私はどうしたら・・・」

『まさに四門家の守り神』

それは少し近ずいたら動きを止め、大きな口を開けて大声を上げた。

『四季蜘蛛』

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