それぞれの行動
真夜中の屋敷の地下からの総統の叫び声。
水犬を残し連れ去られてしまったサリィ。
謎の物体に対抗しようとするエンクランス。
無事この屋敷から逃げ出す事が出来るのだろうか?
あと忘れてしまいそうになるがこれは仲間集めのはなしです。
真夜中の屋敷の地下からの総統の叫び声。
水犬を残し連れ去られてしまったサリィ。
謎の物体に対抗しようとするエンクランス。
まずは総統の話から。
気絶しかけの総統を何とか正気にさせることに成功した柱の男
「おい!気絶するな頼む心優しい人なら助けてくれ」
「なんでこんなとこに人が縛られてるの。まさかおたのしみ中?」
「そんなことはないから早く食べ・物、水・・を」
そう言い残すと男の眼はゆっくりと閉じて深い眠りに…総統は漠然とした。
「そんなもっと早くに見つけておけばこんなことには。とにかくお供え物の用意を」
「頼む早くしてくれ」
数分後…
さっきの食糧庫から何個かバックに入れてた食べ物を男に食べさせ、なんとか男の山は越えたようで息を吹きかえした。
「よかった。なんとかなって、近くに食糧庫があったから助かったんだよ。でもなんでこんな所でお楽しみ・・」
「おい!だからそれ違う。おれは・・・」
その時忘れかけていた絶望が甦る組織からの排除、切り捨て、もう男には帰る場所がなくなっていたのだ。
「なんか事情がありそうだね無理に話さなくてもいいよとりあえずここから出よ」
男は総統の言いなり道理動くことにした。そして食糧庫に着いた時総統は大切な資金を入れた財布を無くしいた時の感覚に襲われた。
そこにはサリィちゃんの姿はなく水筒が転がっているだけ。
「サ、サリィちゃあーーーん」
総統は絶望したこれではさっきした班分けの意味がない、このままサリィが見つからなかったらエンクランスやアライドに怒られる。
そんな総統を見ながらとても気になっている物があった、この奇妙な音がする水筒だ。
「なんだこれ」
男は転がっていた水筒を手に取り中身を確認しようとした。
水筒の封印が解かれた。ようやく外に出られた水犬は意気よいよく飛び出してきた。
その姿はあの事件をもたらし組織からは捨てられ自分をこんな見たこともない所に縛られてしまった。
その事件の邪魔ものが今、目の前に。
「こいつのせいで俺は」
その時パニックっていた総統が正気に戻り水犬に気がついた
「水代!よかった君がいたらサリィちゃんを探せる。水代、サリィちゃんを捜すのじゃー」
男は戸惑ったまさかこの化け物が命の恩人のペットだなんてこの男何者なんだ。
とにかく今はあの時の仕返しはしなくていい、もしかするとこの屋敷の噂の、あの声の主体を見つけられるのではないか。
そう思い今は黙ってつ
いて行く事にした。
エンクランス、ストーリー
アライドと話して一人で行動するように仕向けたエンクランス、見ている先には謎の物体?きっと生き物だろう仕入れた情報ならその物体の推測は出来ている。
しかし、何の武器も持っていない、こんな状況で戦闘になってしまったら明らかこちらが不利、だがエンクランスには唯一の武器があるそれは・・・
意地だ。
総統と水犬とで屋敷の前で約束した。
「何が起こってもおかしくないだからこそ私達でアライドやサリィを守るのだ」
そのためにも・・・。
ここで二人の危険になるものを自分自身で確かめるのだ。
エンクランスは扉を開け部屋の中に入り誰も入らないようにした。これで逃げられないし逃げ出す事も出来ない完全孤立だ。
どうやら相手側も理解したようでついにその姿を現した。
褐色に近く、全身にまだら模様があり8本の足、赤い4つの目にそしてそれがまるで軍隊蟻のように壁や天井に張り付いている。
ところどころに巣がありいろんな獲物が掛かっていた。蝶やカマキリの昆虫類やハ虫類、大きいもので小鹿が糸に絡みついていた、たぶんもう中身は空っぽだろう。
そう蜘蛛だ、手のひらサイズの蜘蛛が無数にエンクランスを威嚇していた。
「やはりそうか虫よけスプレーじゃ駄目だなこれは」
これでは打つ手がないそう思っていたら何やら蜘蛛達の動きが鈍い。何か上からの指示的なものを待っている様子。このチャンスを生かさなくては。
そう思いエンクランスは深く深呼吸した。
今考えたらこの作戦失敗したら結構大変なことになるんじゃないのか?しかし、そんなことは考えてられない。
エンクランスは蜘蛛達の威嚇に対し威嚇で反撃した。
「全員静まれーーー!」
部屋の中が凄い勢いで振動する。
ようやくエンクランスの喝が小さくなり、今の状況を確認したら、さっきまでの威嚇は無くなり後ろに引いている。
どうやら予想どうりだ、この蜘蛛達、そうとう誰かに飼い慣らされている。
いったいこの蜘蛛達の飼い主はどんな奴なんだ。
しかし、二つ分かった事はそいつは人に近いものだという事。
人じゃなくもっと大きい蜘蛛とかだったらさっきの喝の効き目は低いだろう。
しかし、効果は抜群、人であるエンクランスの言葉も理解しているようだ。じゃなかったら今頃R-18指定になってタグにグロ注意をつけなくてはならない。
そんなことは出来るだけしたくはない。
まあこれで脅威となるものは少なくなっただろう、無くなったとは言い切れない。
まあとにもかくにも深呼吸して。
もう一つ、その飼い主に不満を持っている事、じゃなかったら喜んでこの命令は聞かなかっただろう。
「いいか!今からこの屋敷内に来たものすべてに威嚇、攻撃してはならない、分かったか――!」
この後すぐさま扉を壊し。
「ならば、私が呼ぶまで散れーー!」
扉が壊れたので蜘蛛達はすぐさま外に逃げるかのように去って行った。
エンクランスも蜘蛛達が全員去ったことを確認した後に出て行った。廊下に出るとアライドがその一部始終を見ていた。
「やっぱりエンクランスさんは凄いですねあんな蜘蛛相手に冷静に対処するなんて、総統じゃあ出来ない行動ですよ」
「アライド、そんなこと言ってはいけないぞ総統は総統でまた私とは別の力を持っている」
そう、だからこそ私は総統についている、だからこそ私は総統の力になるためにいる。
だから
「君にもそれが何なのか分かる日が来る、わかったかい?」
「はい!わかりました」
そして、アライドは急にしんみりとなったエンクランスに二階の部屋で面白い場所があったことを報告し向かうことにした。
話は総統に戻り。
「で、どうなの?」
サリィ捜索時間5分。
まだ総統達は地下にいて今、階段を上がっている。
「でも、こんな犬まがいの物で捜索出来るんですか?」
そろそろ自己紹介しておこう、じゃないとずっと名前のない雑魚キャラになってしまう。
松木紘28歳男=あのタンカーを運転していた男、しかし水犬のおかげで蛍池を守れたがその失敗の罪で組織から追放された。
「水犬の鼻はすごいのじゃ。なんでも見つけてくれて、この前なんて無くしてた百円玉見つけてくれてとても助かった時もあったぐらい役に立つ」
何か例えがものすごくしょぼいような気がするがサリィの捜索は続いている。
そして一階の廊下に出るとサリィ捜索はすぐに終わった。
なぜなら。
向こうから元気よく走って戻ってきたからだ。
「サリィちゃんよかっ・た・・・」
総統は固まってしまった。走ってきたのがサリィ一人ならまだしも、二人いたのだ。
しかもそれがエンクランスに聞いた話の幽霊とそっくりだった。
「総統、みんな聞いて下さい、この屋敷には噂があり小さい着物を着た女の子が廊下を走り回ってると言う噂がある」
そしてここが大切
「そして,これは森の中で遊んでいたこの周りに住んでいる地元の子供たちの証言だ」
そして、そっと思い出しながら見ていった
総統の見ている物;背はサリィと同じぐらいまだ7~10歳ぐらい紫色の衣動きやすいように短くなっている髪の色は黒、長さは腰のあたりまである
子供からの証言録;僕たちと同世代、背はそんなに高くなくって幼女体系、髪は黒できれいだった。紫色の花柄の着物を着ていた。
そんな子供がサリィちゃんに手を引かれながらこっちに走ってきている。
こうなっていたら総統がする行動は限られている、というよりあれしかない。
「水代くん・・・松木さん・・あとは頼みました」
そう言い残し膝から倒れていった。
「総統さーん、スイーー、あれなんで総統さん倒れてるんですか?」
まあ無事にサリィが見つかった。
「あれ総統?何かあったみたいですよエンクランスさん早く来て下さい!」
二階の探索を終えて一階に下りてきたアライドが倒れている総統を見つけすぐにエンクランスをよんでいる。
「サリィちゃん総統はもともとお化け系統は弱いから驚かしてはだめだよ」
エンクランスの到着。
「もしかしてこの子があの声の主そしてターゲットなのか?」
松木は今後の行動を考えているしかし、一番困っているのはその主、本人だろう。
「なんでこんなことに」
まさか手を引っ張られて今までの幽霊キャラが崩壊してしまっているこの子が一番悩んでいるだろう。
「う~~ん」
総統はまだ伸びている。
「とにかく総統が起きる前にこの状況を整理しときましょうこのままでは先に進めません」
アライドの意見で全員大広間に移動することになった。