ザ、輪
今度こそしっかり最後まで走っていきたいと思っていますので、どうか見守って下さい。
実況プレイと小説の方を。
それでは新しい話しデジデータをどうぞ。( ・∀・)つ
注意もしかするとグロ注意かもしれない。
顔文字頑張ってみた。
我等W団一同だが総統は町内会の用事でいないが、映画館に映画を見に行っていた、最近話題のホラー映画。
『ザ・輪』
を見に行っていた。
この話は主人公の友達が興味本位で粗大ゴミから拾ってきたブラウン管テレビとビデオを見て、友達がそのビデオを見た一週間後に顔のパーツ、両目両耳鼻口が塞がれたというより消えたまるで顔なしの状態で、アパートの風呂場で亡くなっていた。
その事を深夜に知った主人公は既に夕飯にカレーを食べながらなんとなく見てしまっていた。
といったところから始まり、その呪われたビデオをみた主人公も呪われてしまいそれを解くというホラー映画。
の帰りからW団のホラーな物語が始まる。
「怖かったですね」
「今時ブラウン管テレビもどうかと思うけど、何よりテレビから出てくる……、誰だっけ」
「紀子ですよエンクランスさん」
「家にテレビなくてよかったですね、もうすぐでアパートにつきますよ」
最近は日も暮れるのが早くなって、帰った時には夕暮れ時になっていた。
そして、扉の鍵を開けようとエンクランスが鍵を差し込むと。
「あれ?開いてる…鍵は閉めたはず……」
「じゃあ開けたまま出たとか」
「エンクランスさんがそんなミスするはずがない」
「でも総統は夜遅くに帰ってくるはず……」
「じゃあなんで開いてるの……」一同全員
すると、ドアの向こう側から物音がする。
ならば、泥棒を捕まえるため一致団結して捕らえようとドアノブを握り、タイミングを合わせて突撃を試みることになった。
「……せーの」
勢い任せで突撃。
「泥棒!そこを動くな!」
「えっ!何事!?」
真っ暗な部屋にいる犯人?を捕まえるため全員で上から押さえ込む。
「捕まえた!覚悟しろ」
「ちょっと待って、何事?みんなどうしだの」
「みんなストップ、押さえ込むの中止」
エンクランスの声で停止した後、ゆっくりと電機を点けると、押さえ込まれていたのは総統だった。
「ビックリさせようと暗い部屋で待ってた結果がこれだよ」
「それで総統……なんで帰ってるんですか?用事は?」
食卓には大きなプレゼント箱が置いてあった。
「すぐに町内会会議に戻るよ、その前にこれを貰ってきた」
「何々?それは」
総統がプレゼント箱の紐を解いた、中から出てきた物は。
「どうこれ、ちょっと形が古いかもしれないけど我が組織にも新聞以外にこういった情報を手に入れる…」それはパソコンでブラウン管テレビのような奥行きがある形が特徴的なパソコン一式が入っていた。
総統は熱心にパソコンの説明をしているが、他のメンバーは。
「どう思う……」
「まあパソコンなんだし何かの景品とか」
「総統、これ景品ですか?」
「ん?違うよ、粗大ゴミから拾ってきた」
4人と一匹が合図もしていないのに後方に一歩下がり集まる。
「嘘…だよね」
「いや、現実にこうなってるわけだし」
4人と一匹が映画を見に行ってるのを知っているが、何を見てきたのは知らない総統。
「じゃあご飯は作っておいたから、エンクランスよかったらパソコンのセッティングよろしくね、それじゃあ」
会議に出て行った総統、残されたメンバーは動かない事を祈りながら、食卓の中心に置いてから食事をする事に決定した。
「よりによってカレー……」
「動きませんように動きませんように」
「さすがに動かないよ、コンセント刺してないし」
「クゥー(水筒に隠れてれば見ずにすむ)」
「サッサと庭に逃げよ」
「いや、なんで元お化けが恐がってんの、水犬にいたっては早いよ逃げんの!」
といった感じに総統が帰ってくる前にいちようセッティングしといたエンクランスだが、その日は絶対に点けないことに決定、コンセントも刺していない状態で放置した。
……深夜
起きてしまったのは…
「こういう日に限って起きてしまう」
アライド。
「あるよね、こういう日に限ってトイレって…誰に話してるんだろ」
数分後……
トイレから出たアライドはすぐに布団の中に潜ろうと早歩きで寝室に向かったが。
灯りがない中歩いていたアライドの足に何かが当たり、蹴飛ばしてしまった、アライドは手探りで探し、机から落ちてしまっていたマウスを見つけた。
「誰かが踏んだらどうするんだ」
もうすっかり暗闇に目が慣れてしまい食卓として使っているテーブルに置いてあるパソコンの隣りにマウスを置いた。
「これでよし……」
すると…。
まるでテレビの電源が点いたかのような音と共にパソコンの画面がつき、飲み込まれそうな真っ黒の映像だけが流れていた。
認めたくないアライド、しかし見てしまう、真っ黒な画面の中に確かにいる何かを、ゆっくりと小さな何かが、大きくなっているのかはたまたこちらに近づいているのか、どちらにしてもすぐに消さないと。
アライドは電源ボタンを長押ししたが消えない、画面の方も押したが消えない、ならばコンセント…、刺さってない……。
「そうとう……」
なにも出来ないまま画面を凝視するアライドが最後に見た物は。
人の形をしていて、死人のような色白の両手を使って必死に画面から出ようと画面を叩き、髪は顔を覆い尽くされ…。
違う、確かに覆っていたが。
ない……
顔がない……
顔のパーツがない……
叩いている時になびく髪のさきは両目両耳口鼻がない顔がこちらにこようと必死に何かを訴えながら画面を叩いていた。
「総統ー!!」
あまりの恐怖に叫んでしまったアライド、その声で起きた総統は自作のタオルで作ったパジャマのまま出てきた。
「どうした!アライド君」
電機を点けて、あたりを見渡すとそこにアライドはいなかった。
「アライド君?」
声は聞こえるのにどこにもいないアライド、いた場所は。
「今日は食卓の下で寝るの?」
「総統!!紀子さんです!紀子さん!出てきたんですよパソコンから」
総統はコンセントの刺さってないパソコンを覗いたが。
「アライド君、それは夢だよ恐い映画見た日はよくあることだよ」
「そんなにないと思いますが」
「もう遅いから布団で寝よう、それは朝に聞くから」
「分かりました……」
しぶしぶ布団で寝たアライドだったが、カウントダウンは始まっていた。
残り7日。