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熱い工場長

どうも、総統です。

今回のお話は第一回アンケートの中から選ばれたアラネが主役のお話し、ということで前回のあらすじと今回の内容。

屈辱的にそして簡単に負けてしまったアラネ、自分の弱さを再確認したアラネは夜の世界に飛び出す。


19・00

「こんばんは、午後7時のニュースです」

テレビのニュースキャスターが現在の世界平和の状況を教えてくれる、今日の夕飯は冷やし中華、それぞれの麺の上にはいろんな具材が盛られ食されている。

「総統、卵のみじん切りありますか?」

「総統さん、マカロニありますか?」

「総統、キュウリとキャベツとトマトにレタス…あとマヨネーズありますか?」

「あるよ、アライド君には卵、サリィちゃんにはマカロニ、でも2人とも野菜も食べること……エンクランスは何を食べるつもり?」

「冷やし中華でーす」

「まあ、野菜は大事じゃが、もうそれマヨネーズサラダの中になんとなく麺が入っているにしか見えないんじゃが」

野菜と麺が8・2で構成され、タレはマヨネーズになっている、それでも言い切るエンクランス。

「冷やし中華でーす」

そんなエンクランスを見ながら別の皿に盛られたシイタケといつもなら一番に席についている一人が帰ってこない。

「どうしたんじゃろうアラネちゃん、せっかく用意したのに」

正義に負けた日から帰りが遅くなり、すっかり元どおりになった水犬が一匹で帰ってくるだけ。

「よほど悔しかったんじゃろ、麺がのびたら困るからまた後で用意しよう、さて食べるか」

総統も冷やし中華を食べようと席に着き、きれいに盛られた三色冷やし中華を食べ終え、食器をかたずけながらブラウン管テレビから流れるニュースを聞き流しながら家事を進める。

「…ここ最近、工場から金属の盗難が増えつづけています、なので郵便局前で金属古市場をするらしいです、それでは(警察官の見張りはないので気楽に来て下さい)」

3時間後…

海の匂い、工場から出て流れる煙、工場側から向かい側のホテルの光、アラネは工場の高い塀を歩いていた。

「ハァ〜、ここ最近アパートから遠くに離れた場所に何かあるか、そして、何かヒントが見つかればいいと思ったんだけど…」

袖に入れていた小石を手に取り、目の前に放り投げ、すぐさま糸で捕まえる、という遊びを繰り返しながら塀を歩いていた。

「何かないかな〜、こう悪っぽいことしたらなにかおきるかな?」

犯罪に手を出すのはW団の禁止行為、やりたくても出来ない、そんな時。

「…急げ」

「…慌てるな、まだ大丈夫だ」

「ん?工場の中から声がする…従業員?」

アラネは興味本位で工場の中に入り声の方向に走り出した、そこにはアラネがスッポリ収まるほどの鉄パイプを両手を使い二本持った大男、ボルトやネジの入った袋をサンタクロースのように持ち歩いている小男、鉄板を縄で結びつけリュック感覚で集めている中女、絵に描いたような三人トリオがなにやら金属を盗んでいるようだ。

「アネキ、これでいくら出してくれるんだろ?」

「黙ってな、一週間ぐらいなんとかなるさ」

「でもさ、アネキが鉄板を集めているのは、ある意味ピッタジ…」

「人の身体的特徴をバカにした罰だ」

「ああ!ネジが!危ない転んじゃうよ」

「……何あいつら?」

工場の屋根に取り付けられている煙突からちらっと見ているアラネに全く気づかずに、黙々と作業をする三人トリオ、私には関係ないと帰ろうとしたその時、塀の方に向かおうと屋根の端に立ったら真下から声が。

「おおお落ち着くんだお嬢ちゃん、何があったか知らんが早く…いや、ゆっくりと慎重かつ早くおちついて降りてくるんだ」

アラネに話しかけてきたオッサンは日焼けでもしているのか黒光りして、でっぱり腹にハゲ、腕には豪華な金の輪が両手に身に付け火のついていない葉巻をくわえて、アラネが落ちてもキャッチ出来るようにせわしく動いている。

「おじさんはあの三人の仲間なの?」

「何をわからない事を、ほらおじさんが下で落ちたときに受け止めるから、降りてくるんだ」

屋根の端に非常用の下に伸びるタイプのハシゴがあった、まだ伸びていない。

「……おじさん、本当に受け止めてくれるの?」

「おじさんは嘘つかない、だから…て、なにをする気だ」

アラネはサビたハシゴに全体重をかけるように飛びかかり、長年使われていなかったハシゴが急落下する、そして、伸びきったのかハシゴは急停止したが、なんとか耐えた。

「手が痛い…でもなんとかなった、おじさんなんとか…」

「お嬢ちゃん早く下りるんだ、それはサビて止まっただけで、早く下りるんだ」

しかし、元のネジが外れ、アラネはハシゴと一緒が落ちた。

「危ない!」

オッサンは落ちてくるアラネを見事キャッチ、サビたハシゴは落下時に大きな音をだして、工場内に鳴り響いた。

「誰だい?!」

三人トリオが音の方に近づいて来る、それに気づかないオッサンとアラネ。

「おじさんありがとう」

オッサンの身長は軽くアラネの二倍、見上げるように見ないと話せない。

オッサンは葉巻に火をつけ深く息を吸い込み、工場の煙のような濃い白煙を空に向けて吐いた。

「おじさんは嘘はつかない、お嬢ちゃんどうしてあんな所に?」

「あんたら誰だい!?」

そこに中女が到着、それに続きトリオ集結。

「アネキ、こういう時は逃げた方がよくない?」

「そうだよ鉄板、逃げだぼうぎゃ」

「ネジが!危ない転んじゃうよ」

「お前達か最近の盗みを働いているのは」

オッサンのことより地面に散らばっているネジを気にするトリオ。

「危な…そうさ、でも見られた以上、ちょっとした口封じしないとね、大男!」

「危ない!転んじゃうよ…はい、アネキ」

盗品の鉄パイプを片方地面に置き両手を使い振り回す大男。

「人の盗品を勝手に武器にしよって、この盗人が」

オッサンは葉巻を捨て、火を消そうと足で消したが、慌てて葉巻を拾う。

「もったいない、まだ吸えるのに」

「いくぞオッサン!」

大男はオッサンの頭を狙い鉄パイプを振り下ろしたが、正義とは違ったポーズをとった後に片手で受け止め、武器を奪い取るようにパイプを持ち大きな声と共に大男とパイプを一振りした。

「うわあぁ〜」

大男はその一振りに耐えきれずトリオの方に飛んでいった。

「小男!」

「はいよ鉄…アネキ」

袋に入っているネジやボルトを指で弾きまるで弾丸のように飛ばしてくる。

オッサンは奪い取ったパイプを盾にして、アラネを盾の後ろに誘導した。

「お嬢ちゃん、おじさんちょっとした無茶するけどついてきて」

「さっさと出てこい…て…来るなー!」

それはパイプが猛スピードで接近してきたのだ、パイプは地面にこすりつけられ火花を散らしていた。

「アネキ、俺先に逃げる、わあぁ〜」

「あんた女を残して逃げる普通?、仕方ないね」

背負っていた鉄板を一枚おろして、迫ってくるパイプの上を飛び越えて、背後をとった中女。

「おじさん後ろ!」

「もらった!」

鉄板を縦回転をつけて投げてきたが、両手を使い挟むようにして、鉄板を止め軽く投げ返した。

「そんな危ないって、ひあぁ〜」

三人トリオに一発きついのをそれぞれ放ったオッサンだが、アラネはいつの間にかどこかに消えていた。

「お嬢ちゃん?あれどこ行って……」

お嬢ちゃんを捜しているその時、オッサンの真後ろに大男が鉄パイプを振り、すかさず腕で防御したが、盾にしていたパイプから離れてしまった。

「クリーンヒット!アニキいまだ!」

ネジの弾丸が飛んでくるが防ぐものがない。

「たたみかけな!」

「はい!」

小男はネジを弾き、中女は鉄板で外れたネジを打ち返し、大男はパイプを振り回している。

「勝てるぞ〜」

そうすると、パイプから声が。

「うう、気分悪くなってきた」

「えっ?パイプから声が……」

大男は振り回すのをやめて、パイプの中をのぞき込むと、パイプの中に大量の蜘蛛の巣、その中に小さな女の子が赤い目を光らせ待っていた。

大男の顔は吸い込まれるようにパイプにはまり抜こうとするが抜けない。

「蜘蛛の巣が女の子がパイプの中にアニキ!助けてー!」

「バカ!こっちに来るな」

しかし、大男は小男に近ずき、足下に散らばっているネジを踏み、前のめりに倒れて小男も巻き添えをくらうことに。

「ギャー!」

「あんた達、なにしてるの!」

「おじさん!これを上に投げて」

アラネは大男の持っていたパイプからふらふらっと出て、先ほど盾にしたパイプを上空に投げるように頼んだ。

「わかったが何するつもりだ?」

「あと、できるだけあの鉄板の近くに落ちるように」

「誰が鉄板だ!あんたも鉄板のくせに」

「お姉さんより未来はあるもん、じゃあ頼んだよ」

言われたとうりにオッサンはパイプを投げ、それを確かめたアラネは考えた後、中女に突撃した。

「何するつもりかわからないけど、これでもくらいな!」

縦回転で投げてきたが、一枚の鉄板に当たるほどアラネは鈍くない、中女はすぐに2枚目を投げようとしたが、アラネは糸を飛ばし両足を結びつけた、転けないようにバランスをとっている中女にアラネの両足飛び蹴りがヒット、後ろにジャンプしながら後退する中女だが、ネジを踏まずに見事に保った。

「ハハハ!転ばせようとしてたのに残念だったね、そこまで鈍くないのよハハハ!」

その時、上を向いて笑ったらあのパイプがこっちに向かって落ちてきている。

「ハ…ハハ……あアァー!」

強烈な音とともにパイプが中女の場所に落下、しかし、パイプの穴に奇跡的に入って直撃はしなかったが、大男のパイプに仕組んだ巣をもちろん仕組んでいたので中女の頭だけがパイプから出てミイラのように顔に糸が……。

「良かったじゃないあたしみたな細さじゃなかったらどうなってた……か…」

「お嬢ちゃん!?」

アラネは考えた決めゼリフを言い切ったらいつものように倒れた、理由は考えるまでもない。

「覚悟してたのに…」

倒れたアラネを心配して大男から目を離した瞬間。

「おい、今だアネキを助けるぞ」

大男はなんとか頭がパイプから抜け出して、小男を肩に乗っけて、すぐにハマっている中女入りパイプを回収して逃げていった。

「覚えておけ、いつか復讐してやる!」

「そうだ、やってやる!」

「コラ!逃がすか」

しかし、小男は持っていた袋を全て投げ、道は大量のネジで敷き詰められたら。

「なんて事をする連中なんだ」

時刻は日が変わってから一時間、ようやく目覚めたアラネ、場所は変わらず工場内のようでベンチで寝ていたようだオッサンの姿が見当たらない。

「もう、帰らないと」

アラネは目の前に出口があったので歩いて工場を出た。

「あ…あたま…が…」

まだ、ふらふらしておぼつかない足取り、クラッとなり看板に当たり倒してしまった。

「うう、頭に響く…」

アラネは倒してしまった看板を立て直し読んでみると。

『熱くなれ、叩かれるほど鉄も体もつよくなる』

「ん?」

よく見るとほかにも看板がある。

『草食?肉食?私達はバランスよく両食系だ!』

『冷静はご注意とお断り、ここは熱血だ!』

『寒い?ならば動け!暑い?ならば脱いでふんどしになれ!』

『チームの力は結束、熱意、団結だ!だから覚えよう朝の体操、歌詞……』

「あれ?こすれて読めない」

何かおかしいと思いながら工場の出口を出たら、門の近くの電灯の下で葉巻を吸っているオッサンがいた。

「おじさん…なんでいるの?」

「お嬢ちゃんを一人にしてわおけないが、家に連れては行けない、この体と差では誘拐に見えてしまう、だから起きるまで遠くから見張っていたんだ、ワシの工場だしな」

葉巻の火を消すため、燃えているとこだけ切り取り、再び葉巻をくわえた。

「おじさんの工場?」

「そう、この製鉄所この灼熱工場のだ!…といっても今は作業中じゃないから熱くないが、ワシのつくったオリジナル体操をすれば暑いぞ」

…熱く…熱く……熱く。

アラネは考えた、いまの自分では正義に勝てない、でも…

「おじさん…あたし…ここに遊びにきてもいい?」

「なにいってるんだお嬢ちゃん!?ここは遊び場じゃなくここは工場で最近あのような連中がきて危ない…」

「ならあたしを雇って、みたでしょあたしの力、だから夜の警備をやらせて」

今の生活では総統に負担をかけている、だからこのバイトをして、給料および強くなる。

「なにをいっても無駄かい?」

ジッとオッサンを熱く睨むアラネに対してオッサンはそれを確かめるため一つだけ聞いてきた。

「熱くなれるか?」

「なれる…あたしは熱くなれる」

道路に車は走っていない、電灯のチカチカする音だけが唯一の音、少しの間の後、動いたのはオッサンのほうだった、握り拳をアラネの目の前にゆっくりとさし出した。

「この拳を力いっぱい殴ってみな、それがあいさつだ」

アラネは力いっぱいオッサンの拳を一発殴ったが。

「コレじゃあだめだな、諦めなさいお嬢ちゃん」

そう言い残し帰ろうとするオッサン、こんなことでは諦めないアラネはオッサンの背後にとびっきりの両足飛び蹴りを行った。

「おじさん……あたしのあいさつはこれだー!」

しかし、オッサンはまるで来るのを予想したかのように振り向いた。

「そうだ!」

オッサンは先ほどの拳でアラネの飛び蹴りを受け止めた。

「これぐらいでなければワシの工場には、入れない!ようこそお嬢ちゃん、君を灼熱工場の夜間警備員に任命しよう」

一回転して後ろにさがるアラネ、半分以下になった葉巻に火をつけるオッサン。

「そういえばまだ自己紹介してなかった、ワシは灼熱工場の工場長、銑三せんさん、みなは工場長と呼ぶ」

「あたしは四門アラネ、悪の組織のメンバー」

「悪の組織?これはまた面白いお嬢ちゃんを雇ってしまったな」

こうして、新たな力を求めるため夜間警備員として雇ってもらったアラネ。

黒光りして太ったデカくて人情熱い灼熱工場の工場長、銑三。

しかし、この工場すでに悪の手が伸びていた。

セリフだけ、しかも中女。

「あんたたちのせいで顔がミイラ化したわ!、何とか戻ったけど、…失礼します。…あの、いいですか?今回の成果わパイプ一本…ヒィ!、すみません、ですが邪魔が入って…はい…いえ、あのおっさんだけでわなく子供がヒィ!、すみません……え、まさかじきじきにでるんですか?…分かりました…それでは……。もうあいたくないわ!あんなやつになんであたし達がしたがってんだよ、はあでも私達いく当てないのよね、それでも…今度は勝つわよ!」

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