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ティアちゃんとエリアスのあまあまな日常

トリックオア……?

作者: かめっと♪

前回エリアスの家でおうちデートをしたけどよく考えたら今回はティアちゃんの家でおうちデートでした。作者はおうちデートが好きなのかもしれない。

ぱんぱかぱーん!今日はハロウィン!待ちに待ったティアちゃんとお家デートの日だ!実を言うと今日のハロウィンが楽しみで仕方なくて、ドラキュラの仮装とかティアちゃんに渡す用のお菓子詰めたりとか、2週間前には全て用意が終わっていたのである。

あまりに張り切りすぎて待ち合わせ時刻にはまだ30分程早いが、既にティアちゃんのお家の前まで着いてしまった…。ここでウッキウキでウロウロしてたらどう見ても不審者だし、ひとまず近くの公園で時間を潰そう。


とりあえず公園のベンチに座ってから10数分……うん、寒いな!

このままでは風邪を引いてティアちゃんに迷惑を掛けてしまう。ティアちゃんには悪いけど連絡してお家に入れて貰えないか頼んでみよう。えーっと、ティアちゃんに電話を掛けて…。ん……?なんか聞き覚えのある声がしたような…。


「あれ、せんぱい?!……もしかして、私に会うのが楽しみすぎて待ち合わせ時刻より30分前に着いちゃったとか♪」


ギクッ


なんかバレてる。いやなんでバレてるん。てかなんでここにいるん。ティアちゃん実は影で見てた?いやいやそんなこと有り得ないよな、とりあえず誤魔化そう。


「い、いや、実はたまたま少し早く着いちゃってさ!あ、そうだ!乗る予定だった電車の1本前に乗れて、それで少し早く着いちゃったんだ!」


我ながら完璧な誤魔化し法。いや待て、今「あ、そうだ!」とか言ってないか?まぁ多分気のせいだろう。バレないバレない


「クスッ。そうなんですね♪ここで座っていても寒いですし、ちょうど今買い物を終えて帰るところなので、せんぱいも一緒に行きましょう♪」


「え、まだ時間早いけどいいの?」


「えぇ、張り切って予定よりだいぶ早く着いてしまったせんぱいが風邪を引くのは嫌ですし……♪」


「そ、そんな事ないってば!」


「ふふ♪さあ、そろそろ行きますよせんぱい!」


「う、うん!」


ウッキウキで予定より早く着いた事を完全に見透かされてる気がするが、恐らくこれも気のせいだろう……。そんな事を考えつつティアちゃんと一緒にお家に向かった。


*


「ではせんぱい、私は少し飲み物を取ってきますね」


「うん、ありがとう!」


よしきた、これは絶好の仮装チャンス。ティアちゃんが戻って来るまでにドラキュラの仮装をしてティアちゃんを驚かせよう。そしてお決まりのセリフを……!


それから少ししてドアをノックする音が聞こえた。


コンコン


「入りますね、せんぱい♪」


ガチャ


「「トリックオアトリー…………ト!?」」


「え、なにやってるんですかせんぱい!?なんでせんぱいまで同じこと考えてるんですか〜もうもうっ」


ティアちゃんが若干照れながらそう言う。


「まさかティアちゃんまで同じタイミングで仮装して来るとは……というか黒猫の仮装すごい似合っててかわいい……猫耳にハートの猫尻尾つけたティアちゃん……小悪魔なのに天使だ!」


「なっ……?!ほ、褒め過ぎです!というか本音ダダ漏れすぎです〜!!」


「あまりに可愛くてつい……えへへ」


「そ、そんなに褒められたら顔熱くなっちゃうじゃないですか……。せんぱいにそんなに可愛いって言ってもらえて………う、うれしい………です……」


いつもは積極的なティアちゃんがここまで頬を赤らめてしおらしくなって……黒猫の仮装も相まって正直可愛すぎて理性がやばい。


「な、なにじっと見てるんですかもうっ!……今日はせんぱいにいっぱい不意にいたずらしようと思ったのに……あんなの不意打ちすぎですっ……!」


い、いたずら!?一体何をするつもりだったんだろう……。

そんなことを考えつつドキドキしていたらしばらくしてティアちゃんが口を開く。


「せ、せんぱい!トリックオアトリックですっ……!ぎゅってしてくださいっ……!」


「てぃ、ティアちゃん!?えっとお菓子は」


「そんなの関係ありません!これは恥ずかしがらせた罰ですっ」


罰というよりただのご褒美なのだが……ここはとやかく言わずに従うのがベストだろう。俺はティアちゃんの華奢な体を優しく両手で包み込んだ。

その瞬間ふわっと香る女の子特有の甘い匂いが鼻に入ってきて、服の上からでも分かる柔らかい感触にも色々刺激されてもうキャパオーバー寸前だ。いや耐えるけど。


「せんぱい……だいすきです……♪」


「ッ……!!……俺も大好きだよ、ティア」


「なっ、不意の呼び捨ては反則ですよっ……?!」


ティアちゃんを抱きしめているうちにいつの間にかドキドキよりも安心感が勝り、俺は照れ恥ずかしがって軽くぽかぽか叩いてくるティアちゃんをしばらくこのまま抱きしめた。

少しすると、ティアちゃんも落ち着いてきたのか完全にリラックスして俺に体を預けてきた。好きな人と30秒ハグをするとストレスが解消されたり、より幸福感が感じられると前にどこかで読んだ気がするが、それは間違いなく正しいと思った。

でも結局いたずらってなんだったんだろう。あれ?そういえば飲み物は……?


「せんぱい、そろそろ今度こそ飲み物持ってきますね!」


これは……?!まさか飲み物持ってくるのが仮装する為の口実だったなんて……!ティアちゃん、やはり小悪魔系天使……!(でも、そういうところも好きだなあ)


それから少しして……


コンコン


「せんぱい、入りますね。今度こそ本当に飲み物持ってきましたよ?」


「あぁ、ありがと……う!?」


お盆の上に乗せられ運ばれてきたりんごジュースには、2人で1つの飲み物を一緒に飲む、所謂カップルの為のハートに象られたストローが刺してあった。


「ティアちゃん、これは……?」


なんとなくどういう事なのかわかる気はするが、恐る恐る聞いてみる。


「なに驚いてるんですかせんぱい♪まだ”いたずら”は始まったばかりですよ?」


「なっ……!!?」


「ふふ、今日は先制攻撃された分たくさん”いたずら”しちゃいますからね♪覚悟しといてください♪」


「は、はいぃっ!!」


「えへへ♪トリックオアトリート、です♪」


___


どうやらハロウィンはまだ始まったばかりみたいだ。一体これから何をされるのやら。


こうして、俺は今日1日ずっとティアちゃんにドキドキさせられっぱしで”いたずら”をされたのだった。


「トリックオア……?」おしまい

最後までお読み頂きありがとうございました( ´ ▽ ` )

押せ押せGOGO行け行けティアちゃんな感じを書くつもりがエリアスの最速カウンターが決まりました。エリアスの先制攻撃!(優先度+1)

さてさてエリアスは一体なんのいたずらをされたのでしょうか……私、気になります!

それではまた次の更新にて。名前の通り更新頻度が亀だけど読んでくれると嬉しいな。ではでは、またね〜(。・ω・)ノ゛

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