表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がマヨネーズ男爵だとぅ!?~異世界でおっさん領主は奴隷ちゃんと結婚したい  作者: 武蔵野純平
第二章 異世界領主のスタート

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/40

第22話 街道整備を開始!

 ――二週間後、八月末。


 街道整備が早くも始まった。

 バルデュックの街側から道路を切り開いて、ミネヤマ領を目指すのだ。


 商人ギルド長のサンマルチノさんと話し合って、道路計画は以下のように定まった。


 ・馬車がすれ違える広さ。

 ・途中に休憩地点を二か所整備する。

 ・休憩地点には井戸を掘る。

 ・石畳で舗装する。


 現代日本人感覚で考えたらこうなった。

 サンマルチノさんによると、俺が発注した街道はこの世界ではかなり立派な道路らしい。


 『ミネヤマ様! 私が考えていたよりも、遥かに良い街道が出来そうです!』


 だそうです。


 サンマルチノさんは、馬車が通れる程度の道。日本の林道とか農道程度の街道整備をイメージしていたようだ。


 だけど、俺は街道と言えば、ちゃんとセンターラインがあって、両方向から自動車が通れるような広めの市道や県道をイメージしていた。


 この辺りは意識の差は、日本人と異世界人のギャップだね。


 俺としては、沢山の商人、冒険者、移住希望者に俺の領地に来て欲しい。

 そうすると馬車が通りやすい道、すれ違いも可能な道が欲しい。

 将来は駅馬車が走ると良いな、なんて考えてサンマルチノ案より道幅は広くなった。


 まず、これで予算アップ!


 高速道路のサービスエリアみたいなのがあっても良いよね。

 水を補給したり、お馬さんに水を飲ませたり出来ると良いよね。

 ――と考えて井戸付きの休憩地点を10kmちょいに一か所、合計二か所設置する事になった。


 さらに予算アップ! 


 そして、俺とサラが電動スクーターで走り回る事を考えると、石畳の舗装は外せない。

 土がむき出しの道路だと雨の後ぬかるんでしまう。

 電動スクーターじゃ、走り辛いよ。


 またも予算アップ!


 ――と言う議論を経て、予算は五億ゴルドに増えた。

 まあ、俺はお金の事を気にしていない。

 

 だって、毎週2000万ゴルドのペースで金貨が溜まって行くのだ。

 パワーストーンもジャージ生地の注文も増えている。

 どうやら国内だけでなく外国からも引き合いがあるらしい。


 繊維商人によると、秋冬の社交界に向けてジャージ生地で作った服の注文が激増しているそうだ。


『大ヒット! 全異世界が泣いた!』くらいの勢いみたいよ。知らんけど。


 そんな訳で、金貨が溜まる一方だ。

 ここらで貯め込んだ金貨を吐き出しておくのも良いだろう。


 土曜の朝一にいつものように商人ギルドでパワーストーンとジャージ生地の取引をした。

 その後、商人ギルドのサンマルチノさんと街道整備の視察だ。


 いつもの獣道には、沢山の人がいて道路建設作業をしている。


 体の大きな獣人が、大型の斧で木を切り倒し運び出している。

 異世界は力のある種族がいるから、重機は不要だな。


 ローブを着た魔法使いも参加していて、地面に手をついて何かしている。


「あの魔法使いは、何をしているのですか?」


「土魔法で地面を柔らかくしているのです。ホラ、地面が柔らかくなったので、切り株を獣人が引っこ抜いているでしょう」


「ああ、本当ですね! これは作業効率が良い!」


 へえ、なるほどね。

 魔法を道路整備に応用するのか。


「この後、地面を魔法で固くして、道路を石畳で舗装します。舗装も土魔法で行います」


 ほうほう。

 舗装も魔法か。


「これなら大分早く街道は開通しそうですね。魔法使い様々ですね」


「ええ、ですが……、彼ら土木魔法使いは、なかなか高額でして……」


 ああ、人件費が高いのか。

 サンマルチノさんは、苦笑している。


「まあ、それは仕方ないですね。売れっ子でしょ?」


「はい。軍の仕事から、民間の仕事までやっていますからね。それでも人数は確保しましたので、六十日で街道開通の予定です」


「早い!」


 凄いな。

 許認可とか、設計とかのプロセスがないにしても、六十日はバカ早いだろう。

 この辺は、獣人パワーに魔法パワーだな。

 異世界恐るべし。


 サンマルチノさんに貰った地図を開く。

 この街道はバルデュックの街から左上、北西に向けて斜めに伸びる街道だ。


 この地図によれば……。


 俺の領地から東へ街道を通せば王都方面へ通じる。

 また、南もしくは、南西へ街道を通せば外国へも通じる。


 ふむ。

 俺の領地を交易都市みたいにするのも悪くないか。

 ダンジョンや魔の森でとれる魔物素材と、俺が持ちこむ日本の品が交易品だな。


 俺の家の周りに空き地が徐々に広がっているが、どこまで広がるかわからならい。

 空き地を農地にするよりは、商業地域として開放した方が効率良いか……。


 俺が今後のミネヤマ領の経営に思いを馳せていると、サンマルチノさんが時間を気にした。


「ミネヤマ様、そろそろ参りましょう」


「そうですね」


 この後は、バルデュックの街の領主と会う予定だ。

 俺、サラ、商人ギルド長のサンマルチノさんと領主の館へ向かった。

読んでいただいて、ありがとうございます。

まだまだ、続きます。

ブクマ・感想・評価ポイントをよろしくお願いいたします☆彡


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★☆★ランキング参加中です!★☆★

クリック応援よろしくお願いします。

小説家になろう 勝手にランキング

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ