ドクター、危険を感じる。
ドクターは、モンスターが出たと言う声をもう一人の見張り役から聞いて直ぐにモンスターが出た事を知らせる鐘を鳴らした。それを聞いた門の下にいた兵隊達は慌ただしく動き出した。
「カンカンカーン〜 カンカーンカン!」
ドクターは必死になって鐘を鳴らしている最中だが、もう一人の見張り役は、青ざめていた。
「あわぁぁわ・・・」
腰を抜かしたもう一人の見張り役を見てドクターは異変に気付き駆け寄った。
「どうしたんだ?」
「あわぁぁわ・・・ モンスターの数が・・・」
異変を感じたドクターは、直ぐに見張り台に行き様子を確認した。
そこで見た光景は、モンスターの大群が門に迫り来る光景だった!
これはヤバイと直感したドクターは直ぐに、リスト司令官に知らせなければ大変な事になると感じ、下に行き、撃退の準備をしていた兵士に伝えた。
「大変です! モンスターの数が異常です! 大群が迫って来ています! 直ぐにリスト司令官にお伝え下さい!」
余りにも慌てた様子で尚且つ大きな声で話すドクターに気圧された兵士は状況が掴めていなくぼーっとしていたがすかさずにドクターが叫んだ!
「早く!!!」
その声にビックリした兵士は「はい!!」と大きな声で返事し走ってリスト司令官の元に向かった。
その知らせを聞いたリスト司令官の行動は早かった。直ぐに討伐隊の編成を行い門を開門しモンスターの撃退に向かって行った。
「兵士達よ! 今までに無いモンスターの大群が迫って来ている! 私達がここで喰い止め無ければこの街は終わりだ! 心してかかれ!」
リスト司令官は、開門前に兵士達を鼓舞した!それに呼応する様に兵士達は返事した!
「おお〜っ!」
「我に続け〜」
その頃のドクターは、戦う力はもちろん持っていないので、後方で傷病者の手当てを行う事となり、準備をしていた。
街の人達は、避難し始めているその誘導係の人がドクターの所にやって来て呟いた。
「これは本当にヤバイぞ。討伐隊に編成されなかったのはラッキーだったな。ヤバかったら逃げた方が良いぞ」
そんな声を掛けられたドクターだが、兵士に返事した。
「私は逃げませんよ!」
「けっ!」そう捨て台詞を吐いた兵士は誘導に、向かっていった。
内心のドクターはとても怖かった。だがそれよりも医療中毒症状の方が勝っていたのであった。何処までも医療バカのドクターであった。
そうこうしている内に、一人目の傷病者が運ばれて来た。
「おお〜い。医療班頼む、俺はまた戦場に戻るからな」
ここから長い長いモンスターとの戦いが始まったのだった。




