ドクター、凍える。
雪の門、そこから少し行った先の国境は、雪のモンスターが支配している国で雪の王が統治しており人間の侵入を防ぐ為、国境地帯を雪の王が雪を降らせているらしい
そしてこの雪の門では度々モンスターが来て、兵士達との小競り合いがある様だ。ゲガをする者も多いし何より寒い! なので、兵役の中でもこの門の警備は一番キツイと言われている。
そんな所に、何の戦う力も持っていない医者のドクターが配属を言い渡された。リスト司令官から雪の門の兵役について聞いてる間に何度か配属先を変えてもらおうと頼んだが、リスト司令官は、出来物が無くなると言う出来事が未だに信じられないらしくドクターの話に聞く耳を持って居なかった。
「リスト司令官配属先を少し軽めにしてほしいのですが・・・ 私は、モンスターを倒す力も無いですし・・・」
「ドクター殿! 何を言ってるんだい!? こんな出来物を治せる人がモンスター如き直ぐ倒せるだろう!? まぁ二ヶ月の我慢だ宜しく頼むよ。この出来物もな!」
こんな感じで、話にならない。 そしてリスト司令官から配属書なる紙を渡されたドクターは、リスト司令官の部屋からトボトボと出たのだった。
リスト司令官の部屋から出て直ぐに、兵士が駆け寄って来た。
「ドクター殿。配属書を、拝見しますので見せて下さい」
ドクターは、「はい」と返事をし兵士に配属書を渡した。
それを見た兵士は驚いた声を上げた。
「ドクター殿。雪の門に二ヶ月もですか!? 貴方は、かなりの実力者なのですね? 普通は直ぐに雪の門に配属されるなんて無いですし、ましてや通常一ヶ月交代で配属は交代されるんですよ!」
ドクターは、リスト司令官に言った様な事を兵士にも説明したが、雪の門二ヶ月配属が異例すぎて信じて貰えなかった。リスト司令官に呼び出された者の中でも此処までキツイ配属は無かったみたいだ。
「ドクター殿。早速ですが雪の門までお連れします」
少しゆっくりさせて欲しかったがそうも言ってられないんだなと諦めたドクターは、「はぁ〜」と溜息をついた。
そして直ぐに雪の門に向かった。
ドクターは、雪の門に行く約二時間程の道中で「ムナシ」と声を出して呼んだが流石に来なかった。最悪はムナシに守って貰おうと思っていたが、それも出来ない。どうしょうかと悩んでいる内に着きたく無いがどうやら雪の門に着いてしまった。
そして挨拶も説明もそこそこにドクターは雪の門の見張り役に着いた。
仕事内容は至ってシンプルだった。モンスターが現れたら知らせる役目で取り敢えずは、モンスターと戦う必要は無さそうな業務で少しドクターは、安心した。そしてもう一人見張り役がいたが、基本は私語禁止と言う軍律があったので話しかけても反応が悪い
見張りから一時間だった頃、ドクターは寒さに我慢出来ず声上げた。
「う、うっ、う〜 寒い〜」




