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ドクター、リスト司令官を治療する。

 ドクターは、出来物が無くなると知った後のリスト司令官の豹変ぶりに混乱していた。


「こんな出来物があったら威厳も何にも無いし〜  ましてや司令官なのに髪の毛を長くしていたら他の人に示しつかないし〜  戦う時に邪魔だし〜  けど髪の毛短くしたらこの出来物がバレるし〜 けどこれが取れるなんて〜 ドクター殿〜 サイコーーー!」


 ますますドクターは混乱した。皆んなにあんなにかわいそうな目で見られながらここに来たのに、こんな性格の人だったなんて!


 だが、リスト司令官はハッと気づいたのかわからないがドクターに少し釘を刺した。


「こほん。まぁドクター殿なんだ今見た事は忘れてくれ、それだけ嬉しかったと言う事だ」


「はぁ〜」


「それでその手術とやらの日取りはいつぐらいだ?」


「ご希望ならば今この場で直ぐにしますが?」


「そうか! それならば早い事に越した事はない! 今からお願いする」


「わかりました」


 そう返事したドクターは、直ぐに手術に取り掛かった。部分麻酔をして出来物を切開し先ずは膿を取り出すだけなので手術はそう難しく無く直ぐに終わった。


「リスト司令官。取り敢えず手術は終わりましたこれで様子を見て数ヶ月後には出来物を取る手術をする事になります」


「こんなに早く終わるとは思わなかった! さすが名医と噂になっているだけあるな!」


「はぁ〜」


 ドクターは、どんな事を命令されるかと思っていたが余りにも想像からかけ離れていたので少し気が抜けていた。それにしてもこのリスト司令官の豹変振りに混乱しぱなっしだった。


「ありがとう! ドクター殿! それはそうと今回の招集の件なんだが・・・」


 ドクターはこの言葉を聞いて話の途中だったが心の中でつっこんだ!


(さっきの件が招集の理由じゃあないんかい!!!)


 そしてよくよく話を聞くと、ドクターの招集である兵役の持ち場はここから少し行った所に有る門の見張り役だった。そこは、雪の門と呼ばれる変わった門でそこの門から向こうは辺りが雪に覆われている不思議な門だった。


 そして、兵役の中でもとても危険で厳しいと噂される任務を命令されたのだった。


「ドクター殿。出来物を取る手術はいつぐらいになりそうだ?」


「はぁ、患部の状態に寄りますが早ければ二ヶ月後かと思います」


「そうか! まぁ雪の門の見張りは通常一ヶ月交代なのだが丁度良い! ドクター殿には二ヶ月行ってもらうとするか! それで帰って来て私を治療するんだぞ!?」


「はぁ〜」


 ドクターは、またまた心の中で突っ込んだ!


(なんでこうなるんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜)


この話でやっと三部の最初に繋がりました。長々と話を続けてしまいすいません。ここから三部も終盤に入って行きます。

更新の励みになりますので、感想や評価を頂けますと嬉しいです。宜しくお願い致します。

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