ドクター、リスト司令官から指令を受ける。
ドクターは、リスト司令官の「どうぞ」と言う声を聞き、恐る恐る扉を開け自己紹介をした。
「失礼します! この度、招集令状に応じこちらにやって来ましたドクターです!」
ドクターにしては、とても堅苦しい挨拶をしてしまったがドクターは、この挨拶しか思いつかなかった。
この挨拶を聞いたリスト司令官は、椅子から立ち上がりドクターに話しかけた。
「ドクター殿、そんな堅苦しい挨拶は抜きにして話をしましょう。私がドクター殿を呼んだのは頼みがあるからなのだ」
ここでドクターは顔を上げリスト司令官の方を見た。 そして、少し驚いた。
ドクターの想像の中では、リスト司令官は強面の男だと思っていたが実際に顔を見ると女性だった。それもかなりの美人で歳も二十歳ぐらいに見えた。
驚いたドクターだったが、なんとか顔に出さずにやり過ごす事が出来たがいきなり頼みとはなんだろう?とそちらの方に気が向いていた。
「リスト司令官頼みとは何でしょうか?」
リスト司令官は、ふっーと一息ついて椅子に座り、ドクターに語りかけた。
「まぁまぁ、ドクター殿座りたまえ」
ドクターが、近くの椅子に座りリスト司令官の話に耳を傾けた。
「噂で聞いたが、ドクター殿は腕の良い医者だそうだな?」
「腕が良いか自分では言えませんが、私は医者です」
「そこで少し頼みがあるのだが良いか?」
「私に出来る範囲ならば・・・」
「実は・・・」
リスト司令官は、おもむろに髪をかき上げ首筋を出しドクターに見せた。
「少し前から、首の辺りに大きな出来物が出来て最近では痛みもあるのだがどうだろうか?」
ドクターが、遠目から見ても分かるくらい大きな出来物が首に出来ていた。拳ぐらいの大きさだろうか? ドクターは、リスト司令官に近付き診察をする事にした。
「リスト司令官。 一度、近くに行って見せてもらっても良いですか?」
「あぁ。頼む」
ドクターは、リスト司令官の元に行き診察を行った。良性か悪性かは、細胞を採取して見ないと分からないが、この病気は大体が良性なので、良性の粉瘤だと考えた。そしてリスト司令官に治療法の説明を行った。
具体的には、手術だ。一度大きくなっている出来物の中の膿を手術で取り出し少し時間が経ってから出来物を切除するやり方を説明した。それを聞いたリスト司令官は、声を大きくしとても驚きそして喜んだ。
「ドクター殿! 治るのか!?」
「はい。治ります。」
「きゃー!!! この出来物がなくなルゥー これで髪を短くできルゥー」
ドクターは、混乱した。なんかの魔法に掛けられたみたいに・・・
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