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ドクター、エルフについて確認する。


 ドクターはエルフで有るルトンにエルフの事について聞いてみる事にした。


 まず、エルフの定番と言えば、長い先細った耳、そして美人だ。だがこれは見た目でわかる、ドクターが一番確認したかったのは、長寿の秘訣だ。


 ドクターが読んだ小説では、エルフは長寿で有り三百歳くらい生きる。そして歳をとっても余り老化しない種族だった。


 医療中毒のドクターはとても興味があった。ルトンを研究所に連れて行って色々な検査をしたいぐらいだ。まぁそれは、医者としての倫理に反するので辞めておくが色々と聞くのは構わないだろうとドクターは思った。


 また、健康診断の時に少し検査しようかと思ったが、やはり倫理規程に違反するのでぐっと堪えた経緯があった。


 そしてドクターは、まずルトンの年齢を聞いてみた。


「女性にいきなりこんな事聞くのは失礼だと思いますが、ルトンさんはおいくつですか?」


「いえいえ全然構わないですよ! 私の年齢は、十八歳です」


「そうなんですね! まだまだエルフだと産まれたばかりですね」


 ドクターは、少しジャブを入れてみた。早目に長寿の事を聞いてみたいからだ。


「ドクターさんは、エルフという種族を誤解しているかもしれないですね」


「えっ⁉︎」


 ルトンが言うには、エルフは長寿では無くどちらかと言えば短命だそうだ。人で言えば約八十年の寿命で亜人の獣人は約百年くらいの寿命だ。エルフは約四十年くらいの寿命で短命だそうだ。


 だが稀に長寿の方が産まれるらしくそのエルフの寿命はなんと三百年だ。三百年ぐらいでは無く三百年と言い切るのは今まで産まれてきた長寿のエルフはみんな三百歳で亡くなっており、エルフの中では三百歳で死ぬと伝えられているからだ。


 その事が、エルフはみんな長寿だと勘違いしている要因だそうだ。ちなみに長寿のエルフは三百年に一人しか産まれないみたいだ。


 そして、ルトンは普通のエルフで、普通だったら寿命は四十年だそうだ。


「私は、十八歳でもう寿命の約半分くらい生きてますので産まれたばかりでは無く、人生を折り返した所ですね」


 ルトンは、ふふふっと和かに笑いドクターに話した。その笑った姿にドクターはまた、見惚れてしまったが何故かその後に寒気がした。


 ドクターは風邪など引いていないので、なぜ寒気がしたかはわからなかった。


 だが、読者の皆さんはドクターが、なぜ寒気がしたのかはお気付きだと思う。そう、アンだ!


 この頃のアンは、忙しく病院を切り盛りしていた。村のハンターが強くなりムチャなクエストを受注し怪我をしてくるので、忙しかった。


 そんな中、アンのセンサーが働いた。

「またあの人は、気付かない内に女性をたぶらかしているなぁ〜」


 アンは、ドクターに仕事が終わったら電話しようと強く思った。それが伝わったのかドクターに悪寒が走ったのだ。


 ドクターとアンはいつでも連絡出来る様に医療用の電話を持っていた。ただこれはあくまでも医療用なのだ。医療に関係無い事での電話は一応禁止している。ただドクターの行った医療行為を記録してもらう為、アンにはよく電話していた。


 電話の用件は、カルテ作成の意味が大きいがドクターが行った医療行為をドクターが見直し、酒の当てにして・・・ううんっ ドクターが見直せる事で次の医療の糧にする意味があったのだ。


 この後の電話で、エルフのルトンの事を話したドクターは、アンに怒られた事は言うまでも無かった。


 ちゃんちゃん

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