表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/95

ドクター、国境の街に向かう 17。


 ドクターは、健康診断の結果を元に治療を必要としている患者の所に行く為、村長に協力してもらい患者の所に向かった。


 健康診断結果だが、五十一人中、四十人は同じ症状が出ていた。血液検査のある値が低いのだ。


 それは、ヘモグロビンの値だった。ヘモグロビン値が低いと診断結果の殆どは貧血になる。問題は何で鉄が欠乏しているかだが、ドクターが健康診断の際に診察した所、貧血の原因となる内臓系の病気にはなっていなかった。


 そしたら貧血の理由は、なんだとなるのだが、ドクターは、この村の食生活だと考えた。鉄分が多い物を全然食べていないと思い、村長に確認してみた。


 村長に確認した結果は、ドクターの思っていた通りだった。この村の村人は鉄分の多い魚や貝類を殆ど食べていなくまた、肉類も滅多に口にしないらしい。これでは、貧血になってもおかしくは無い。圧倒的に鉄分が不足しているからだ。


 また、ドクターが、貧血と判断した四十人は全て女性だったのにも頷ける。


 村の食生活を改善しないと根本的な解決とはならないが、貧血をほっておくと疲れやすくなったり、めまいや頭痛があったりと日常生活に支障をきたす様になるのだ。


 そこでドクターは、鉄分を補給出来るサプリメントを処方し、村長にお願いして食生活の改善に努めて貰おうと考えていた。


 サプリメントは約二ヶ月分ぐらい処方すれば症状は改善されるので、ドクターは、四十人の患者のところに行き、サプリメントと食生活の指導をまずは行なっていった。


 ドクターによるサプリメントの処方や食生活の指導に感謝する患者や今まで疲れやすいと感じていたのは鉄分が不足していたんだと知り驚く者もいた。村人の皆さんはとても好意的だった。ドクターの話を良く聞き勉強しようとする意思がとても感じられたのだ。


 それもドクターの話術や働き振りが関係していた。やはりドクターは医術に関する事は全てに長けている。話術もその内の一つだ。そしていつも人はドクターの働き振りに感心するのだった。余りにも手際が良く見ている人がこの人は信用出来ると感じてしまうらしいのだ。


 ドクターは、四十人を一人一人丁寧に訪問し、指導をして行った。全員の家を訪問し終わったのは、もう日暮れだった。村長からもう日も暮れたので残りの方は明日にしましょうと声をかけられ、残りの方は明日に訪問する事になった。


 なんせこの世界では街灯が無く日暮れになると何も見えなくなるからだ。だが、村長は、トーチ(灯り)の魔法を使えるので、それを使いドクターの泊まっている宿まで送って貰った。


 村長と明日の時間や場所を決め別れた。ドクターは明日も忙しいのだ。自分の部屋に入ったが、どうやらパークはまだ帰って来ていないみたいだ。また、ハメを外して飲んでいるんだなと思い。ドクターは、就寝する事にした。


 無事に⁉︎ 翌朝になった。今回は、女神様が出てこなかったが何か忙しかったのだろうか? そんな事をドクターは思いながら、村長との集合場所に急いだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ