ドクター、国境の街に向かう 10。
ガイやパークは、シールドサークルを用いた方法で次々と二角兎から召喚される一角兎を倒して行っていた。
この方法で、耐えて二角兎のマジックポイント切れを狙う作戦だったが‥‥‥
一角兎を合計三十羽程倒したが、一向に二角兎のマジックポイント切れの気配は無い、このままでは、ジリ貧だとガイもパークも感じていた。
パークが、ガイに言った。
「ガイ! このままではジリ貧だ。二角兎が一角兎を召喚する隙に一斉に飛び出して二角兎を攻撃する作戦はどうだ?」
「パークさん! それ良いですね! それで行きましょう。このまま、二角兎のマジックポイント切れを待つのも厳しそうですしね」
パークが言った作戦をパーティーで共有し、タンクとヒーラー以外は、二角兎が一角兎を、召喚する隙に一斉に攻撃する事になった。
一角兎は、相変わらず召喚されている。皆んなは、最初のチャンスは、二角兎の召喚タイミングを測る事にした。やはり少しだが、二角兎が一角兎を召喚するタイミングに隙があると攻撃役のメンバーが共有した。
次のタイミングで一斉に行こうと、ガイが、皆んなに合図した。
そしてそのタイミングが来た! ガイは手を振り合図したと同時に一斉に攻撃した。
先ずは、アーチャのトイが火の矢を放ち、命中!
そして魔法使いのマナがファイアアローを打ち、命中!
剣士のガイとコウが疾風斬りを二角兎に叩き込み、トドメと言わんばかりの渾身の力でパークが二角兎にタメ斬りを叩き込んだ!
二角兎は発光し消え魔石に変わった。
「倒したぞ!」とガイが言った時、二角兎に寄って召喚途中だった一角兎が召喚されていた! それも今度は七羽だ!
その七羽が一斉に、各ハンターに襲いかかった!
ガイは、何とか一角兎の攻撃を防ぎ、渾身の力で剣を振り一角兎を倒した。
パークも、同じく体制を立て直し攻撃を防ぎ切り払いで一角兎を倒した。
剣士のコウは、一角兎の攻撃前に一角兎に疾風斬りをし一角兎を倒した。
アーチャーのトイと魔法使いのマナは、素早く一角兎の攻撃を避け、それぞれ、火の矢とファイアを一角兎に放ち、一角兎を倒した。
残りの一角兎の二羽は、タンクのマークやヒーラーのサク、ドクターに襲いかかったが、一角兎の攻撃はマークのシールドサークルに防がれた。
ドクターやサクは、マークのシールドサークルにいればとにかく安全だった。
そして、ガイとパークが残りの一角兎を倒した。
ドクターは、心の中で思った。
(えーっ! 皆んなが怪我しなかったのは良かったけど普通ならここで誰かが怪我をして、ヒーラーで有るサクと私が協力して怪我人の治療にあたるのが物語の普通だと思ってたんですが‥‥‥)
ドクターは、また医療中毒症状が現れ始めていた。このダンジョンで医療行為が出来ると思っていたから、余計に症状が早目に出ていのだ。
そして、この戦いでドクターの身体に異変が起きていた。それに気付くのはもう少し後になるのだが‥‥‥




