ドクター、国境の街に向かう 1。
国境の街までは、ここから他の村や街を二つ越えた所にあり国境の街に着くまで、五日ぐらい掛かるそうだ。それぞれの村や街で休憩を挟みながら国境の街に向かう予定だった。
まずは一日目
出発した街から十二時間ぐらい移動した先にこの村はあった。ドクターが初めて見た村より少し小さく感じ、少しさびれた感じがした。また、この村にはハンターギルドが無く人も少ないそうだ。
そうとは言え、ハンターランクCのハンターは珍しいみたいで、この村の村長からとても歓迎された。断ったのだが少し酒宴を開いて貰った。
酒宴が始まり料理が運ばれて来た。そこに、給仕として料理を持って来た一人の女性がいた。歳は二十歳ぐらいだろうか? 細身の体型で髪型はショートの綺麗な女性だったが、どう見ても顔色が悪かった。
ドクターは、女性に声を掛けた。
「顔色が悪い様ですが大丈夫ですか? 私は医者なので宜しければ診察致しましょうか?」
女性は、驚いて周りにも聞こえる大きな声で言って、直ぐに奥に逃げていった。
「す、すい、あっ、申し訳ございません!」
村長は驚いてドクターに聞いた。
「ドクター様、あの娘が、何か粗相をしましたでしょうか?」
「いえいえ、すいません。あの方の顔色が少し悪く見えましたので、少し診察しましょうかと言ったのですが、少し驚かせてしまったみたいです」
それを聞いた村長は驚いた!
「まさか! 他の者、早くあの娘を捕まえてこの村から出すのじゃ!」
「はい!」
ドクター達は、この雰囲気は只者じゃ無いと感じ取り村長に詳しく話を聞く事にした。
街のハンターギルド長のパークが村長に話しかけた。
「村長。娘を捕まえて村から出すとは余り良い話では有りませんね。雰囲気から見るに何か事情が有ると感じましたがお話し願いませんか?」
村長は話をためらったが、少しして事情を話し出した。
その事情とは、どうやらこの村は魔素に侵されているそうで、その魔素の効果が女性だけが二十歳になると死に至る病気に掛かるそうだ。この村の掟で女性は二十歳になる前に村から出る様にしているのだが、あの娘は、父親がこの村におりこの村から出たがらないみたいだ。
普段ならば、母親が二十歳になる前に両親と共にこの村から出て行くのだが、あの娘の父親は、昔この村のハンターギルド長をしており村を出なかった。母親は娘を置いて泣く泣く一人で村を出たのだった。
また、この魔素は、浄化魔法で浄化出来る見たいだがハンターランクA以上のハンターでしか浄化魔法が使えないそうで、この村までハンターの手が回らないそうだ。
それを聞いた、ドクターはピンと来た! それに似た様な病気が前の世界でもあったからだ。
ドクターは、村長にこの病気をなんとか出来そうだと話を始めたのだった。




