ドクター受付嬢に怒られる。
ハンターギルドに入ると、やっぱり酒の臭いが、充満していた。
とりあえず受付に行って、ハンター達の診察をさせて貰える様に頼むとするかな。
「すいません」
受付嬢はやはりあの猫耳の亜人だった。
「何ですか! 貴方と話す事は無いですが」
とても冷たい対応だった。
けどここは医術を、極めた私の人心掌握術で、何とか乗り切るか!
「貴方に会いに来ました」
→(貴方に話しがあって来ました)
「は、はぃ」
→(いきなり私に会いに来たってこの人何)
「まだ、お名前も聞いて無かったので、お名前を教えて下さい」
→(先ずは名前からだな)
「あっ、私の名前は、ミーアです」
→(なんか、緊張して来た〜)
「ミーアさんですか! かわいい名前ですね! そうだ! プレゼントが有りますので、少しお待ち下さい」
→(この時の為に、用意した花束に名前を書いて)
「プレゼントですか⁉︎ いきなり困ります」
→(かわいいって⁉︎ プレゼントもしてくれる見たい出し、もしかして私に気があるのかな)
「赤い薔薇の花束を、用意しましたので、どうぞ貰って下さい」
→(女性には薔薇の花束が、効果的って何かに書いていたよな?)
「薔薇の花束ですか、飾る場所も無いですし」
→(赤い薔薇の花言葉は、確か貴方を愛しています。だったはず⁉︎ きゃ〜 これは告白⁉︎)
「いえいえ貴方の為だけに、用意した物ですので貰って下さい。そしてお家にでも飾って下さい。ほんの気持ちですので」
→(ここは押して押しまくる!)
「せっかくなので頂きます。ありがとうございます」
→(貰ってしまったって、言う事はいきなり、OKだと思われてないかなぁ? この人の事、あんまり知らないし、さっきまで、どちらかといえばあまり良く思っていなかったけど。実はかなりタイプ! 緊張してあまり言葉が出なくなって来た)
「後、このあと何ですが」
→(喜んでいるみたいだし、このままハンターの診察許可を貰おう)
「この後ですか?」
→(食事の誘いキター え〜 この後は、17時迄仕事だからその後だったらOKしようかな? ドクターさん、見た目よりも積極的に誘って来るんですね)
「この後、ハンター達の診察を行いたいのですが、良いですか? 私の適正職業は、医者でしたし何かお役に立てればと、思っています」
→(良し! これでスムーズに行けるぞ!)
「は、はあいぃ」
→(違った〜 ハンターの診察? 好きにすれば、良いのに。その前に私の、トキメキを返せ〜)
ミーアは机をバンっと叩き答えた。
「好きにして下さい! 今後、私に話しかけないでくれるとありがたいです」
ドクターは、完璧に行ったと思っていたので、何でミーアが怒ったのか、わからなかったが、診察の許可は、取れたので最低限の目標は、達成されたし良しとしようと、考えていた。
「ミーアさん! 診察許可ありがとうございます!」
ミーアは恥ずかしく、この場から早く去りたかったが、とりあえず返事した。
「ハンター達を宜しくお願いします」