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ドクター兵役場所に向かう。


 ドクターは、直ぐに兵役に着く為、国に向かう事になった。アンもムナシも一緒に行く事は出来ない、一人でだった。


 幸いな事に、ドクター病院のみんなとの別れの挨拶は済んでいたので、アンとムナシに後の事は頼むと簡単に言った。それが終わると直ぐにゼンが行きましょうと急かすので村に向かった。


 村に着くと、ミーアやケラー、ヘーラも見送りに来ていた。


「ドクターさん、村の為に兵役のお勤め宜しくお願いします」


「ドクター様、私ケラーとヘーラも兵役のご無事お祈りしております。どうかご無事で」


 それぞれ、ミーアとケラーが言った。ドクターは、少し素っ気無い返事をした。落ち込んでいるからだ。


「ミーア、ケラー、ヘーラ、ありがとう」


 最後に村長のグリドが別れの挨拶を簡単に言って、街まで連れて行ってくれる事になっている、街のハンターギルド長の息子であるホールにバトンタッチした。また、街に行くまでは、村のハンターギルド長であるゼンも護衛に着く事になっている。


「さぁ、ドクターさん行きましょうか!」


 ホールは、元気良くドクターに言ったが、やはりドクターは素っ気無い返事をした。


「ホール、お願いします」


 こうして、ドクターはゼンとホールに引きつられて街に向かった。ドクターの、落ち込み用から見るに、街に連れて行かれる囚人の様な感じが周りに漂っていた。


 ドクターは、道中に何かあって、兵役がなくなる事を、願っていたが、こう言う時ほど何事にも無く無事に街に着くのだ。


「ドクターさん、街に着いたぜ」


「ドクターさん街に着きましたよ」


 ドクターの気分はドン底に落ちていた。


「はい」


 この様子を見て、ゼンは少し心配になっていた。ホールもドクターの様子がおかしい事に気付いていたが、国王命令の招集なので二人には、どうする事も出来なかった。


 この後のスケジュールだが、街の町長のマトに挨拶をし兵役場所である国の国境に向かう事になっていた。街の町長に挨拶に街のハンターギルドに行ったが出て来た町長のマトはどうやら様子がおかしかった。顔色が悪くしんどそうな感じがした。


「ゴホゴホ、ドクターさんすいません。少し風邪気味で咳が止まらないのです。それはそうと、この街からも昔、この街のハンターギルド長のパークが行って依頼の国王からの招集令状なので宜しくお願いします。ゲボゲホ‥‥」


 ドクターも流石にこの様子では、心配になり診察を行おうと考えた。


「マトさん。大丈夫ですか? 宜しければ直ぐに診察しますがどうですか?」


「いえいえ、ドクターさんは国王命令で兵役に着く身です、直ぐに旅立って下さい。私は大丈夫です」


 ドクターは、何度も言うが医療中毒だった。患者が目の前にいるのに何もしないで置くことは出来なかった。少し強引にマトの診察を始めたのだった。


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