番外編 ドクターの血液検査結果。
そう言えば、アンの病気を治す事に必死で、覚悟を決めた採血の結果を、聞いて無かったな。アンにでも聞いて見るかな⁉︎
「アン。そう言えば血液検査の結果を聞いて無かったのだが、私の血液検査結果はどうだったのだ?」
「ドクター所長。その事ですか。あんまり良い結果では無いのでお伝えしようか迷っていた所です」
えっ⁉︎ そうなの?
「ドクター所長。どんな覚悟もお有りですか?」
「アン。どんな結果になろうとも覚悟はしている、教えてくれ」
「ドクター所長。わかりました。では」
ドクターは、ゴクッと生唾を飲んだ。ドクターは、少し緊張していた。結果次第では、入院しなければならず、ドクターの一番嫌いな医療行為を受ける側にならなければなら無いからだ。
「ドクター所長の検査結果は下記になります」
白血球 5000
赤血球 500
ヘマトクリット 40
総蛋白 7
GPT 25
AL-P 300
γ-GPT 25
LDH 200
尿酸 11
総コレステロール 400
中性脂肪 400
HDLコレステロール 400
尿蛋白 -
「ドクター所長。この値を見てわかりますね?」
「う、うん」
この数値で異常値を出している項目は、三つあった。それが全て脂質関係の値が異常だった。
総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの三項目だ。
「ドクター所長。この数値では仕方ありませんね」
「アン様。それだけは勘弁して下さい」
「ダメです。この三項目が異常値と言う事は、どう言う事ですか?」
「はい。アン様。日頃の食生活が偏っていると言いますか、そんな所ですかね」
「では、やる事は決まっていますね?」
「はい。日頃の食生活の改善かと思います」
「ドクター所長。これからは、私が食生活の管理を行います。私が作った食事以外口にし無いで下さい」
「アン様。それだけはご勘弁を〜」
「ダメです! 絶対です」
「う、うっっ〜」
アンは、絶対的に料理が下手だった。色々と凝った料理を作るのだが、逆に素材の味を殺しとても食べれ無い物が出来上がるのだ。
ドクターは叫んだ!
「誰か〜 アンに料理を教えてあげて下さい〜」
アンに料理を教えるのは、恐れ多く誰も手をあげ無いのだった。
ちゃんちゃん。




