ドクターとアン、帰路に着く。
無事に⁉︎ 二人での一夜を過ごし二人は、帰路に着く事にした。
町長のマトと、ハンターギルド長のパーク、その息子のホールにも挨拶をして帰路に着いた。
帰りの村までは、定期便の乗り物ではなく町長専用の乗り物まで出して貰い、護衛は息子のホールが付いてくれた。
「アン。なんだかんだ有ったが、楽しかったな! また、なんだ、こ、来ような」
「ドクター所長。私も楽しかったです。今度は、採血ではない方も覚悟を決めて下さいね」
「はぃ?」
道中は、こんな話をしながらゆったりと、村に向かっていた。
村に着き、門の入り口で護衛のホールと別れた。
「ホールさん。ありがとうございます」
「いえいえ、ドクターさん。また、宜しくお願いしますね」
とりあえずは、空けてきた分院が気になるので、ハンターギルド内の分院に向かった。
分院に着くとそこには、多勢の怪我したハンターがいた。帰って来た姿を見たアンが駆け寄って来た。
「ドクターさん! 帰って来てくれましたか。この通り今日の朝のクエストで、かなりの数のハンター達が怪我をして帰って来ているのです。治療お願いします」
「わ、わかった! アン。治療にあたろうか!」
「ドクター所長。わかりました」
ドクターは、いきなりこんな数のハンターが怪我をして来て、違和感を覚えたが、とりあえずは、ハンターの治療を優先した。
怪我の度合いも、普段より傷が深かったり、毒の具合も強かったりした。
「アン。ムナシを呼べるか? 応援を呼んで来てくれるように頼んでくれ」
「かしこまりました。ムナシ! さっきのドクター所長の頼み聞こえているでしょう? 頼むわね!」
「アン様! わかりました」
ムナシは、かなり嫁の尻に敷かれているな、アン指示した時の方がなんか行動が早い気がするな。
半日くらいハンターの治療をぶっ通しでし、患者の数も落ち着いて来た頃、ハンター達が大きな声で飛び込んで来た。
「ドクターさん! お願いします! 何とか助けて下さい!」
ドクターは、何事かと患者を確認したら、ハンターの傷が相当深そうだった。
「アン! これはまずいぞ! 緊急手術だ!」
アンは、直ぐに医療バックから簡易手術室を取り出し準備を始めた。
患者の傷は、内臓の深くまで来ており、大きな手術が、必要だった。
「アン! 準備は出来たか? ※ オペ看は、アンが入ってくれ! アンのサポートは、ランにお願いする」
「はい!」 「はい!」
※オペ看とは?
手術に必要な道具(器械)を渡す仕事、手術内容を把握し先読みをし手術の進行をスムーズに進める為に、必要な重要な役割
「ドクター所長。麻酔導入完了しました! いつでも行けます!」
「ありがとう! それでは、今から内臓破裂修復手術を始めます」
「アン。電気メス」
「はい」
ドクターのこの世界に来てから始めての大手術が、始まった。
「これは、酷いな。患者の血圧や、出血量を逐一教えてくれ!」
「はい、現在の血圧は正常値で、手術による出血は有りません」
「良し! 破裂箇所はここだ! アン。内臓修復シートをくれ!」
「はい!」
この内臓修復シートは、ドクターが開発したシートで、万能細胞の塊だ。これを内臓に適用する事で、内臓が再生するという優れものだ。
「出血止まりました!」
「良し! これで大丈夫だ! 後は、縫合して行くだけだな」
ドクターは、内臓が破裂した箇所を特定し、修復出来るシートを適用した。このシートの開発で様々な医学賞をドクターは受賞し、世界一の医者と呼ばれる所以となった物の一つだ。
無事に手術は終わった。
「これで、内臓破裂修復手術を終了します。みんなありがとう」
「ドクター所長。お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
いくつかの疑問点があるが、無事にこの世界での大きな手術を終えたのだった。




