ドクター少し暇になる。
ムナシは、ハンターギルド内の分院に着き、ドクターに話しかけた。
「ドクター所長。スライムの調査が終わりました」
「ムナシ。スライムはどうだった?」
ムナシは、前の世界で言う狼ぐらいの強さで素早さはそれよりも劣ると答え、正直に言うと弱いと、感じましたと答えた。
また、スライムから魔石が取れた事を併せて報告した。
「そうか。やっぱりか」
ドクターは、そう呟いた。
こう呟いた意味は、これから先に知る出来事を、予感していた。
ドクターは、魔石について、研究者のライトに分析して貰おうと考えた。
「ムナシ。スライムから取れた魔石を、ライトに持って行ってくれ。そして、魔石の分析をしてくれと伝えてくれ」
「ドクター所長。わかりました」
このやり取りの数分後に、ハンター達が駆け込んで来た! ハンターギルド長のゼンが慌てた声で言った。
「ドクターさん! 今度は、ポイズンスライムにやられました! 毒が回って身体が動かず、ここに連れて来ました。見てやって下さい」
「わかった! 患者を、ここに寝かせてくれ。 アン前の時と一緒で、血液をとってライトに分析を依頼してくれ! 後、一番早く届けられるのは、ムナシの奥さんの、ランだと思うから頼んでくれ!」
「ドクター所長。わかりました」
ドクターは、前回の毒と同じ様に点滴も施して抗毒血清の到着を待った。
二時間たったぐらいに、無事にライトから抗毒血清が届きハンターに注射し、ハンターは、無事に回復した。
それから一ヶ月間程は、毒にかかって治療を受けるハンターやスライムにやられてキズを負ってくるハンターが多く、分院は忙しかったが、二ヶ月たったぐらいから患者の数がかなり減って来た。
「アン。最近は患者が減って来たがなんかあったのかな? 少し、ゼンに聞いて来るから少しだけ、分院を空けるぞ、何かあったら連絡してくれ」
「わかりました」
ドクターは、ハンターギルド長のゼンに、最近のハンターの様子を聞いてみる事にした。
「ゼンさん。お疲れ様です。少し聞きたいのですが良いですか?」
「これはこれは、ドクターさん。何でも聞いて下さい! ドクターさんのお陰でこちらは大変助かってますので」
ドクターは、ゼンに最近は怪我や毒で分院に来るハンターが減って来ているが、どうしたのか? なんかあったのか? 気になっている事を説明した。
「ドクターさん。すいません! 商売あがったりでしたか。実は、ハンターのレベルが上がって余り怪我しなくなったのです」
ゼンは、ドクターの治療のお陰で毒が死病にならなくなり今までは、毒を持つモンスターを見たら逃げていたが、逃げずに戦いレベルが上がって来た事。
怪我をしてもドクターが治してくれるからと、思い切ってクエストに出かける様になり、最初は怪我が多かったがレベルが上がり怪我が少なくなって来た事を説明した。
「ゼンさん。そうだったのですね。それは良かったです」
「ドクターさん。これからハンターも難易度の高いクエストに行くと思うので、患者は減らないと思いますので、よろしくお願いします」
「わかりました」
ドクターは、ハンターのレベルが上がり強くなって来ていると聞いて、少し不安を覚えたのだった。




