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ドクターとアン問題に対峙する 2。


 無事に事なきを得たが、一つ疑問があった。


 ムナシを、呼び出せるのは、私だけだと思うのだがアンがまさかムナシを、呼び出せるとは?


 まぁ、この問題については、また確認する事にしよう。


 まずは、この出来事を収めるのが先だ!


「皆さん、魔族の者は、この様に眠らせました。安全に閉じ込められるのは、私の病院だけだと思いますので、一旦ここは、私にこの者を預からせて欲しいのですが、どうでしょうか?」


 ハンター達や到着したばかりの、村長はそれでも構わない様だ。


 ハンターギルド長のゼンが言った。


「ドクターさんが、それで良いと言うなら良いです」


 村長のグリドもそれに続き


「こちらとしても、ドクターさんが良ければ良いですよ」


「ゼンさん、グリドさん、ありがとうございます」


 ドクターは、ゼンとグリドに、病院にて取り調べを行い、その結果を報告する事と、その結果を聞くまでは、街や国に報告するのを、待って欲しいと伝えた。


「ドクターさん。わかりました」


「ドクターさん。わかったよ」

 

 ゼンとグリドも、この話で了承してくれた。


 「それでは、ムナシ! この者を病院に連れて帰ってくれ!」


「わかりました。ドクター所長」


「アン! 病院に戻るぞ」


「ドクター所長。行きましょう」


 魔族を、連れてドクター病院に帰った。


 ドクターは、とりあえず魔族に個室を、与える事にした。


 病院の扉は関係者にしか、開かない構造になっており、逃亡の恐れは無い。


 魔族が目覚めたら、ハイエールの事や、目的について聞いてみるか!


「アン。今後の事についてなんだが」


「ドクター所長。予定通りですね。魔族が、抵抗しようとしたのは、予定外でしたが、旅の商人をこちらに連れて来るという目的は達成ですね」


 アンは、私の考えをどこまでわかっているのだろうか? 逆に凄いな!


「さすが、アン! 良くわかってるな! ハンターギルドや村長の家での、取り調べとなると、何かと不都合が、あるしな」


 ドクターは、少し手荒になるが、自白剤でも用意して、最悪の場合は、自白剤を適用しようと、思っていた。


「ところで、アン」


「なんでしょう、ドクター所長」


「忍びのムナシの事なんだが、なんでアンがムナシを、呼び出せたんだ? 俺にしか、ムナシの存在は知らなかった筈だが?」


「そんな事ですか、ドクター所長。簡単な事です。ムナシの奥さんは、看護師部のランです。そして、私は秘書兼看護師長です。ムナシ!」


「はっ! アン様ここに」


「ムナシ。ドクター所長に、この事を説明しなさい」


「はっ! ドクター所長も、知っておられたと思いますが、私の嫁は、看護師のランです。そして看護師部の方々は、看護師長のアン様に絶対の尊敬を置いています。私の嫁からアン様に、私の事を伝達されて、私の存在を知っているのです」


「だが、ここまでアンがムナシを、使いこなしているとは何か訳があるのか?」


「ドクター所長。お察し下さい」


 はいはい! わかりましたよ! 嫁の尻に敷かれてるのね!


 もしかして、ライトもか!


「ドクター所長。ムナシにも伝えているのですが、命令系統の1番頂点は勿論、ドクター所長です。そこだけは違わない様に、厳しく教えておりますのでどうぞ宜しくお願いします」


「わかった」


「ドクター所長。ありがとうございます。」


 はいはいわかりましたよっと! 


 アンの夫になる人は、尻に敷かれて大変そうだな!


「ドクター所長! 何か言いましたか?」


「んっ? 何にも言って無いです」


 エスパーかよ!

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