アン。ハンターギルドで活躍する⁉︎
ハンターギルドに着くと、そこにはお馴染みの光景が広がっていた。
またまたハンター達が倒れているのだった。
ドクターが来たのを見て受付嬢のミーアが、駆け寄って来た。
「ドクターさんやっと来てくれましたか! ハンター達はまたあんな感じに、なっているんです」
「良く効く二日酔いの薬を渡したはずだが、どうしてこんな事になってるんだ?」
「二日酔いの薬が効く事を良い事に、ハンター達は薬を飲んでは元気になり、ハイエールを直ぐに呑みまた二日酔い薬を飲みの繰り返しで、その二日酔いの薬も無くなってあんな感じになってるんです」
ドクターは、ハイエールの中毒性の高さにビックリした! まさかここまでの中毒性とは、予想していなかった。
これは治療を急がないとと思い、治療プログラムの変更も余儀無くされると感じた。
「アン! とりあえずハンター達に、二日酔いの薬を飲ませてくれ! それから思ったよりも、ハイエールの中毒性が高いので、治療プログラムも少し変更する! それを看護師達に連絡してくれ! 後、ハンター達の入院を今日からにする。手続きを急いでくれ!」
「ドクター所長わかりました! 直ぐに!」
ミーアが不思議そうに、尋ねて来た。
「ドクターさん。あの、アンと言う女性の方は初めて見ましたが助手の様な方ですか?」
ドクターは、笑いながら言った。
「はっはっは! 助手なんてとんでもないよ! うちの一番の働き者で私が、一番信頼している秘書兼看護師だよ! 医師としては、私が一番だと思うが看護師や秘書としてはアンが一番だよ! 何でもこなすから少々、人使いが荒くなってしまうが」
ミーアは、少ししょんぼりしながら
「そうですか。信頼されているんですね。」
ミーアは考えた、これは女の勘がヤバイと感じている。
このままだとドクターさんをとられてしまう、アンさんの方が、かなり年上だが年齢は関係無いと考えれば、これはヤバイ!
ドクターさんは、一人で病院をやっていると思っていたのに〜 少し揺さぶってみますか!
そうこうしている内に、アンの仕事が終わった様だ。
「ドクター所長。指示内容全て完璧に終わりました」
「そうか、私はハイエールをもう少し調達するついでに、ハンター達に話しがあるので、少し待っててくれるか?」
「わかりました」
ドクターは、ハイエールの調達に向かった。
ハイエールの調達に向かったドクターを見て、ミーアはアンに話し掛けた。
「あの〜? 少し聞いても良いですか?」
「何でしょうか?」
「ドクターさんの事ですが、アンさんの方が、歳がかなり上なのに、あの人使いの荒さは少々厳しいと思いました」
何処かで聞いた内容に似ているな。
ミーアは確信犯的に、アンとドクターの仲を、揺さぶった。
「そんな事無いですよ。ドクター所長にしか、出来ない治療が沢山有りますので、誰でも出来る様な事は
私に言って下さいと、言っているのですよ! あの方は本当に天才ですからね」
この返事も、最近聞いた事があるな。
アンも勘付いた!
うん? この娘も、ドクター所長に気があるのかな? 歳の事も聞いて来たし、私達の仲を揺さぶってるつもりかしら?
それにしても、ドクター所長はこんな短期間に、二人の女性から気を持たれて前の世界と変わらないじゃ無い!
次の話は病院で、働かせてだと思うわ! 少しでも近くにいたいと、思ってるはず。
アンはドクターの事になると、疑い深くなる性格だが、この事に関しては百%その通りだ。
「そうなんですね。後、ビックリしたのが、ドクター様はてっきり一人で病院を、していると思っており、人手がハンター達の治療をみて、足りなさそうだと感じています。ハンターギルドの受付嬢を辞めて、お手伝いに行こうと思っておりましたが、アンさんどうでしょうか? アンさん一人では、まだ大変そうですし、私をお手伝いとしては使ってくれませんでしょうか?」
これも何処で聞いた話だ。
「いえいえ結構ですよ! 私以外にも十四人程いますので、今のお仕事を続けられたら、宜しいと思います」
アンは内心キタキタ〜 と思いながら断った。
「そうですか。でも人手がいる様な時は、いつでも言って下さい。仕事が休みの時にでも、手伝いますから」
「わかりました。人手が足りなくなったら考える事にしますね」
アンはハンターギルドで、大活躍したのだった。




