ドクター悩む。そして。
ドクターは帰路の途中、今後の治療方針について、悩んでいた。
圧倒的に人手が足りないのだ。
医術を、幼き頃に極め何でも一人で出来ると勘違いし、最初の自分で築いた病院では、次世代の医者が育たず、この身を引いた。
現在が、この状況と同じでは無いが、自分の右腕と呼べる医者や研究者がいなく、また看護師等の人出も足りないのだ。
ドクターは困っていた。
女神様には、病院と一緒に転生させてくれたら、どんな病気でも、治せると大きい事を言ったが、一人では、限界を感じていた。
やっぱり、ケラーとヘーラ姉妹に頼むか!
そう思いならが帰路に着いた。
病院に戻り、ハイエール研究の続きをやろうと、思ったが、思いのほか疲れていたので、今日は諦め自分の寝室に戻った。
直ぐに寝ようとしたが、なかなか寝付け無かった。
特に人手不足については、解決策が思いつかず、あーでも無い、こーでも無いとまだウジウジと、悩んでいた。
そうこう悩んでいる内、自然と眠りについていた。
浅い眠りから、深い眠りに、移行する時間ぐらいだろうか? 病院の入院病棟辺りから、何か強い光が発光し、その後直ぐにゴロゴロっと大きな音がした。
光って直ぐに音が鳴ったので、どうやら入院病棟に、カミナリが落ちたのかと思ったが、この病院は避雷針もついており、また、核爆弾を落とされても大丈夫な様に、強固に設計されている。
研究等で危険な細菌も扱うので、セキュリティーも万全にしてある。
まぁ、さっきの光と音で、目が覚めてしまったので、入院病棟でも確認しに行く事にした。
入院病棟に行くと、病棟の更衣室に灯りが、ついていた。
おかしいな? 私以外に、この病院に入れる人はいないはずで、ましてや電気なんて私が行かないと、つかない仕組みになっているのになと思った。
先述した様に、病院のセキュリティは万全だ。
私本人を建物が、感知し私にしか扉は開かないし私にしか、電気はつかないはず?
おかしいなと思いつつも、恐る恐るドクターは扉を
開けた。
扉を開けた先には、何人か見た事のある女性が、着替えていた。
「きゃあああー」
ドクターは、ビックリして直ぐに扉を閉めた。
同時にドクターは混乱した! どうしてあの人達が、ここにいるんだろうと。
少し考えていると、更衣室の扉が開き一人の女性が、出てきた。
「ドクター所長。こちらの準備が整うまで、所長室にてお待ち下さい」
「はぃ」
ドクターは、その女性が誰かは分かっていた。
とりあえずドクターは、所長室で少し待つ事にした。
数十分後に、所長室の扉が開いた。
「お待たせしてすいません。ドクター所長。これからも私達を、宜しくお願いします。」
ドクターは、空いた口が塞がらなかった。




