タイムスリップ
初めて小説というものを書いてみました。文章はとても拙いと思いますが、読んでいただけたら幸いです。
(また、サボってしまった・・・)
今の時刻は8時30分。く
登校するのにかかる時間を考えると10分前には家を出ていないといけない。刻一刻と過ぎていく時計をぼーっと見ながら、気づけば着席完了時間を迎えていた。スマホの履歴から通っている高校の番号を探し、欠席の連絡を入れる。
「・・・・・」
さらに数分間ぼーっとしてから歯磨きをして、顔を洗って、自分のベッドで横になった。3ヶ月後には大学受験を控えてるから、学校をサボるにしても家で自主学習をしないといけない。そう思いつつもまだ眠かったから目を閉じた。
「ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ」
「・・・・・」
「ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ」
「・・・・・」
「ピピピピッ、ピピ」
「んーーーー、」
まだ目を閉じてから1時間くらいしか経っていないはずなのに、突然目覚まし時計の音で無理やり起こされた。手探りで時計を探して、ぼやける視界をこすりながら時計を見ると、
「7時?・・・」
(あれ?俺今日学校サボったんじゃなかったっけ?)
「まぁいいか」
多分さっきのは夢か何かの間違いだろう、と特に気にもとめず、学校に連絡を入れられる時間にもう一度起きればいいか、と思い二度寝をするため再び布団に潜ろうとすると、
「亜紀斗ーー!遅刻するぞー!!」
朝っぱらから父親の怒鳴り声が聞こえた。
(まだ7時じゃんか)
そう心の中で呟いて、声を無視して眠りにつこうとすると、階段を上ってくる音がして俺の部屋のドアが開いた。
「いつまで寝てるんだ!急がないと遅刻するぞ!」
「まだ1時間以上時間あるじゃんか〜」
「なに寝ぼけたこと言ってんだ、8時着席完了って昨日の夜言ってたじゃないか!
「いつの話だよ、高校は8時40分着席完了だよ?いつもそーじゃんか」
どこか話が噛み合ってないような気がするが、めんどくさかったから話を終わらせようと、頭まで布団をかぶろうとしたが、父の言葉で手が止まった。
「高校?何言ってんだ、今日は中学校の入学式だろうが」
「は?」
「高校だなんて、気が早すぎるぞ。いいから早く準備しろ!」
無理やり引っ張り起こされ、ベッドから降りた。寝ぼけながら部屋から出ようとすると、なんとなく違和感を感じた。
「あれ?俺が寝てる間に机の場所変えた?」
昨日の夜までと机の位置が明らかに違っていた。
「いいや、ずっとここにあるじゃないか、まだ寝ぼけてるのか?」
どうやら冗談を言っているようでもないから、本当に動かしてはいないんだろう。
(じゃあおれの勘違いなのか?)
そう思いながら机の前に立つと、見慣れないものが目に入ってきた。いや、正確に言うと見たことはあるような気がした。それは中学の頃使っていた教科書などの教材だった。辺りを見回してみると、バッグも中学の頃使っていたものが机に立てかけてあった。しかもどうやら新品のようだ。
(え?どゆこと?)
いつもとは違う自分の部屋の中の様子に戸惑い、とりあえず意識をハッキリさせるため顔を洗おうと洗面所に向かい鏡の前に立つと、いつも見ていた顔よりもかなり幼い顔がそこには写っていた。とりあえず顔を洗い、今日の日付を確認しようと思ってスマホを探したが、スマホはなく、代わりにiPod touchが充電器につながっていた。もちろんこれも、中学の頃つかっていたものだ。運良くパスワードはかかってなく、日付を確認すると、
「2014年4月4日」
「まじかよ、、、」
夢かと思ってさっきから何度も顔をつねったり、ビンタしてみたりしているが、ちゃんと痛い。ここまで来ると、さすがにアニメとかでよくあるあれを想像せざるを得なくなる。アニメはかなり好きだから何度か夢見たことはあったが、まさか現実で起こるとは思ってもみなかった。
「このままじゃ何が何だかわかんないし、とりあえず中学に行ってみるか」
まだ戸惑ってはいるが、比較的心が冷めてるからか、思考は正常に保つことができていた。ここまでの感じからすれば自分がこれから登校する中学は以前通っていたところで間違い無いと思ったが、一応念のため父親に確認しておいたところ、そこは問題なかった。
身支度を済ませて、5年前に乗っていた新品の自転車にまたがり、5年前に通っていた通学路で、とりあえず、入学式に出るために中学校まで急いだ。




