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片腕で腰に腕を回され持ち上げられる。


じたばたと手足を動かすが身長差からどうにもならない。


普通に苦しい。


飲んだ酒が逆流しそうである。


「離せ~!!」


「…はあ。」


キャロルはポイッとソファーに投げられた。


その上に毛布も投げ渡される。


まさかの運んだだけらしい。


ルシウスの癖に珍しい事もあるものである。


毛布を被りながらチラリと目だけを出す。


「…酔っ払いに何を言っても意味無いからね。」


おやすみ、とキャロルの頭を撫でてベッドに行ってしまう。


天変地異だ。


どうしたルシウス。


まさかあんなに失礼な発言をされたのに怒ってないと言うのか。


キャロルは混乱しながらも酔っ払った頭で一生懸命考えた。


そう言えば元々失礼な発言や態度には苦笑いだけだった様な気もする。


かと言えば意味不明な箇所ですぐ怒る。


懐が広いのか狭いのか分からない。


やっぱりわけが分からん奴だと思いながらキャロルは眠りについた。




目が覚めると既にルシウスはいなかった。


キャロルは寝癖の付いた髪をポリポリと掻く。


レオンはまだイビキをかいて寝ているようだ。


「…あれ?

今何時?」


窓から見える太陽がかなり高い位置にある様な気がする。


「…キャロル嬢もう昼過ぎだ。」


扉の前に珍しくリアムが立っている。


「…何か用事ですか?」


くはぁっと欠伸をしながら聞くとリアムが眉間に皺を寄せてキャロルに着替えを押し付ける。


「話すよりシャワーを浴びるのが先。」


「…はあ。」


リアムに急かされバスルームに追いやられる。


扉の向こうからさっさと起きろ馬鹿!と言う怒鳴り声が聞こえる。


珍しくご機嫌斜めな様子のリアムの声に慌ててシャワーを浴びた。


キャロルがバスルームから出ると同時に待ち構えていたレオンがバスルームに駆け込む。


リアムがご機嫌斜めだとレオンも分かったらしい。


ローテーブルの上には既に食事の準備がされていた。


リアムが紅茶を入れて渡してくれる。


「えっと…あの…。」


「冷めないうちにまずは食べた方が良い。

アルコールを飲んだ翌朝は脱水状態になってるんだから水分もよく取るんだぞ。」


「はあ…?

いただきます。」


もそもそとパン粥を口に運ぶ。


リアムはまさか二日酔いを心配して持って来てくれたのだろうか。


こいつおかん属性まで持ち合わせているらしい。

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