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そんな事を話しながら市場に付くと昨日より早い時間の為か露天の数が多い。


「うおっすげえな!

キャロルここで昼飯にしてオヤツに飴細工買って帰ろうぜ!」


「そうしましょうか。」


2人は露天を冷やかしながら市場を進む。


「あっこの牛煮込みと芋のバター焼き下さい。

あと麦酒を1つ。」


「はいまいど!」


「えっそれ俺も俺も!」


「やっぱり全部2つずつでお願いします。」


屋台のおじさんは笑いながら商品を渡してくれる。


「2人共兄妹か?

子供が昼間っから飲むと母ちゃんに叱られっぞ?」


「酔わない程度にしときます。」


そんな忠告を聞いてからレオンと2人で木陰になっているテーブルに商品を並べ椅子に座る。


「昼間から麦酒とか最高の贅沢だな!」


「そうですよね。

これは幸せに浸れますよ。」


「てか俺達兄妹だと思われてたぞ。

似てんのか?」


「似てると言うか昼間から麦酒飲む男女なんてカップルではありえませんし、大方親の手伝い放り出してきた碌でもない兄妹にしか見えなかったんじゃないですかね。」


「あっなるほどなー。

てかこの牛肉も超うまいぞ!

キャロルも食えよ!」


麦酒が進む!と早くもレオンが1杯目の麦酒を空にしている。


「俺あそこの海鮮鉄板焼きと麦酒買ってくるわ!

キャロルも何かいるか?」


「あっ私も同じの下さい。」


キャロルも麦酒を煽る。


何故夏になると麦酒がこんなにも美味しく感じるのだろうか。


レオンの言う通り最高の贅沢だ。


「お待たせキャロル!

これ全部食べたらあっちのホイル焼きも美味いらしいから食べような!」


「ありがとうございます。

頑張って制覇しましょうか。」


2人はきゃっきゃと騒ぎながら食べ比べ飲み進める。


こんなのもたまには許されるだろう。


気が付くといつの間にか日は沈み爽やかな市場に松明が炊かれ夜の街へと変貌していく。


市場は暗くなると食材等の露天は閉まり市場全体が大きな居酒屋の様に変わるのだ。


「楽しいな~キャロル~。」


「ですねえ~。」


2人はヘロヘロになっていた。


それでもまだ麦酒を飲んでいる。


昼間忠告してくれたおじさんが苦笑いしながら新しい麦酒を運んでくる。


「そろそろヤバいぞ二人共。

絶対母ちゃんに叱られるからな?」


「大人が怖くて酒が飲めるか~!」


「そうだそうだ~!」


キャロルはいつもの無表情が崩れ顔が真っ赤である。


レオンもいつもより締まりのない笑顔になっていた。

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