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「いや…そりゃそうだよなぁ。」


レオンの中で答えが決まり思わずキャロルに同情的な目を向けてしまう。


あの独占欲と執着心の鬼が側近を当てがおうとするなんて有り得ない話だったのだ。


「…何です?」


「いや、なんか幼なじみとして本当ごめんな。

頑張れよキャロル。」


レオンはキャロルの髪をグシャグシャと掻き回す。


さすが幼なじみ。


やる事は似ているらしい。


「なんなんですか。」


「犯罪とかになったら助けてやるからな?

それ以外は諦めろキャロル。」


「いやいや。

なんか起こるんですか?

起こる前提の言い方にしか聞こえないんですが。」


キャロルが聞くとレオンは弱り切った様に眉毛を下げた。


そしてキャロルの顔を見ると5年分位はあるんじゃないかと思える長すぎる溜息を吐く。


「…うん。

あれでも少しは落ち着いたから多分大丈夫だろ、うん。」


「…なに人の頭グシャグシャにしながら自己完結かましてんですか。

てか行かないんですか?」


「いや行く行く。

お詫びに俺が飴細工買ってやる。」


「なんのお詫びですか。

何かやらかしたんです?」


「多分俺の幼なじみがやらかす予定なのと後俺の力不足に対するお詫びだな。」


キャロルは訝しげに眉間に皺を作るがレオンは先に歩き出してしまう。


「魔王の幼なじみも色々大変なんですね。」


「そうだぞキャロル。

なんせ相手は魔王だからな。」


2人はやはりどこか抜けた会話をしながら王都の石畳を歩く。


「そういや、やっぱりフリだってアグネス嬢も言ってたから本当は召喚術じゃないんだな。」


「みたいですね。」


ちょっとワクワクしたのになと言いながらレオンが串焼きを齧る。


いつの間に手に入れていたのか。


「キャロルは召喚術は出来ねえの?」


「何百年か前に召喚術をやった人間が失敗して王都が全壊してから禁術中の禁術扱いになってるんです。

王宮図書館の国王と宰相のみ入れる書架にだけ召喚術のやり方が書いてある書物があるなんて噂はありますが。」


「へー!

じゃあ俺が宰相になったら探してみるな!」


「見つけたその時は私にも教えて下さい。」


「…その代わりやるなよ?」


レオンが不安気にキャロルの顔を見る。


やはりこいつはちょいちょい失礼な奴だ。


「やりませんよ多分。」


「いやお前なら絶対やる。

やり方分かっててやらないなんてそんな訳がないもんな。」

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