表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/339

#

「いやでもブチ切れてたし、俺とキャロルをくっつけようとかあの殿下がするとはなあ…。」


「そりゃあ幼なじみのレオン様にキャロル様と結婚したいと打ち明けて頂けなかったのですよ?!

それは怒るに決まっておりますわ!」


「いや…でもなあ…。」


レオンは色恋沙汰には非常に疎いが幼い頃から一緒にいたルシウスの性格は熟知しているつもりだ。


ルシウスは昔から気に入った魔獣や珍獣には有り得ない程の執着を見せるのだ。


他の人間に懐いたりしないよう自分に心底懐くまでは幼なじみのレオンにさえ見せようとしなかった。


また懐いたはずのペットがレオンやリアムにも懐くような仕草を見せると静かに切れて部屋に閉じ込め躾し直していたのだ。


正直そのペットへの執着に似た物をレオンはルシウスのキャロルへの態度で感じている。


今回は魔獣や珍獣ではなく対象が初の人間だから良く分からないが、あれだけの狂気とも言える執着心を持つ男が仲が良いからという理由でレオンに渡そうとするだろうか?


むしろそうなったら今までのルシウスならブチ切れて閉じ込める方が有り得る話だ。


でもフワリー嬢の話が正解ならば相手が人間だから人権的な事もあってレオンに渡そうと判断したのか?


レオンがうんうん唸っているのを横目にキャロルはレオンの作成した調査用紙を2人に渡した。


2人は素晴らしいですわ!さすが幼なじみですわ!と大興奮している。


情報量を自慢すると豪語していた本人は全く気付かず悩んでいたが。


結局お茶会が終わるまでレオンの悩みが解決する事はなかった。


「レオン、この後用事ありますか?」


「…へ?

あっいやないな。

もう急ぎの書類は終わらせたし。」


「じゃあ王都まで付き合って貰えます?

昨日見た飴細工を買いに行きたいんですよね。」


キャロルの言葉に悩んでいたからか昔のルシウスが蘇る。


ーレオンに懐く仕草を見せたら閉じ込められ躾しなおされていたペット達。


レオンは首を振って嫌な考えを捨てた。


今回は人間相手だ。


ルシウスも無茶な事はしないだろう。


「そう言えばだけどさ、お渡りを受けたら離宮から出られなくなるだろ?

その事については殿下何か言ってなかったのか?」


「えっと住む場所は一緒だからって事とあとは将来政略結婚するとかは諦めろとは言われましたね。」


レオンの背中を汗が流れた。


側近との結婚も言わば政略結婚なのだ。


それを諦めろと言う事は答えは1つしかない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ