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「確かにそれはフリですわね…。」


アグネス嬢が肩の力が抜けた様にふんわりと笑った。


フェアプレーの精神の塊だとしても茶会に1度も参加した事がないと言っていたキャロルがお渡りを受けたと聞いて気が気ではなかったのだろう。


ただフワリー嬢は1人難しい顔をしていたが。


「ねえ、キャロル様アグネス様。

これは私の予想なのですがよろしいですか?」


「えぇ、どうぞ?」


「もしかすると今回の件、アグネス様とレオン様の為ではないかと思うのですわ。」


「えっ俺?」


呑気にハーブティーとマカロンを楽しんでいたレオンは急に話を振られポッカリ口が開いた。


「ええ。

キャロル様、殿下はアグネス様の派閥を有利にする為と仰られたのですわよね?」


「まあそうですね。」


「即ち今回の事は言うなればアグネス様の為に行われた事だと判断出来ますわ。」


アグネス嬢はそれを聞いて顔を真っ赤にして俯いているが他の3人は確かにと頷いた。


「けれどお渡りは本当には行われなかった。

でもキャロル様はこれから殿下のお手付きとしての扱いになるわけです。

何故かと考えた時に1番しっくり来るのがレオン様、そう貴方なのですわ。」


それを聞いてレオンは目を見開き、アグネス嬢は何か分かったのか口を手で抑えている。


「えっどういう事?」


「レオン様はお渡りを受けた令嬢が離宮から出られなくなると言うのはご存知ですわよね?

しかしマリアヌ国は王であれども一夫一妻。

では婚約者として次期王妃が決まった時、他の候補をどうするか知っておられますか?」


「あー確か、お渡りを受けてない令嬢はそのまま他の誰かと婚姻。

お渡りを受けていれば殿下の側近の誰かと…って俺?!」


レオンの答えにフワリー嬢が大きく頷く。


「その通りですわ。

キャロル様とレオン様は仲がよろしいでしょう?

きっと殿下がお二人が婚姻で結ばれるよう骨を折って下さったのですわ!

お渡りをしたふりをなさってまで!」


なんてお優しいのかしら!とフワリー嬢は感極まって泣き出している。


感情表現が豊かと言うのも中々大変そうである。


レオンは納得いかないのか考え込んでいるがキャロルには1つ思い当たる事があった。


「…そう言えば殿下、レオンと私が結婚したがっていると休暇申請書を見て前に勘違いしてましたよね?」


「ほらやっぱり!」


キャロルの返事にフワリー嬢が手を叩く。


気分は名探偵であろう。

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