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「それではこれよりテスト開始とさせて頂きます。

皆様のご武運をお祈り申し上げます。」


お姉さんの笑顔に見送られて会場を後にする。


王都の森は馬車で行けば30分位で着く王都の外れにある森だ。


キャロルも魔道具の素材集めで何度か訪れた事がある。


「よっしゃ!

頑張ろうなキャロ!」


レオンがニカッと笑う。


その呼び方も何だか懐かしい。


ほんの2ヶ月程しか経っていないのに。


「そもそもヴォーグってなんなんですか?」


「ヴォーグは狼みたいな見た目の魔獣だよ。

ゴブリンやオークの仲間で彼らの馬替わりの役目もあるんだ。」


この前のマンティコアよりは全然危なくないよ、と言われ少し安心する。


「ただヴォーグは知能が高いからな。

舐めてかかると危険だぞ?

二人共油断するなよ。」


「分かった!

あっ乗り合い馬車だ。

あれ乗ろうぜ!」


丁度やって来た馬車に4人で乗り込む。


荷物もある為少々狭いが仕方あるまい。


王都の石畳を馬車がガタゴト音をたてながら進む。


初夏の湿り気を帯びた暑い風が窓から吹き込んだ。


もう夏が間近に迫っているようだ。


「あちー。

こりゃもうすぐ夏本番だなー。」


レオンが首元の釦を外しパタパタと扇ぐ。


首筋には薄ら汗が滲んでいた。


「来週からはもっと暑くなるらしいから覚悟しなきゃね。」


「でも今年の俺には『えあこんでぃしょなー』があると思うと胸が熱くなるな!」


「俺のというかあるのは私の部屋ですけどね。」


「そう言えばあの『えあこんでぃしょなー』って結局何の魔道具なんだ?」


「あれはすげえぞ!

夏でも快適な涼しい部屋に出来る画期的な魔道具だ!」


レオンが胸を張って説明している。


リアムが関心した様に頷く。


「へえ、確かにそれは凄いな。」


「それなら私も来週からはキャロの部屋で執務をさせて貰おうかな?」


「えぇっ。」


「何か不満でも?」


笑顔で脅されたら頷くしかあるまい。


ルシウスが来るなら必然的にリアムも来るだろう。


『えあこんでぃしょなー』があるとは言え何が悲しくて真夏にキャロルの狭い部屋に4人も集わねばならんのだ。


暑苦しい事この上ないではないか。


『えあこんでぃしょなー』を増産すれば良いのかもしれないがあれは魔力が思った以上に必要で毎回着ける前に魔力を流さねばならない。


そもそももう一度あれを汗だくで作りたくない。



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