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キャロルは席に着く前からやさぐれた。


「でもレオン様にまでお越しいただけるなんて…本当に嬉しいですわ。」


ルシウスの側近であるレオンが来る事は派閥争いにおいて有利になるのだろう。


アグネス嬢が本当に嬉しそうに微笑む。


「ん?

ああ楽しそうだったからな。」


「楽しそう、ですか?」


「キャロルが優雅にお茶会なんて見た事ないから面白そうで見に来た。」


「…キャロル様とレオン様は仲が宜しいんですの?」


「勝手に部屋に入り浸られてるだけですよ。」


えっまさかの側近狙い?とフワリー嬢が首を傾げている。


アグネス嬢がくすくす笑う。


「まあそうでしたの。

さあお掛けになって。

珍しいお菓子が手に入りましたの。」


「失礼します。」


婚約者候補としてアグネス嬢と敵にもならないと判断されたのかすんなり受け入れられた。


上手く派閥入り出来たらしい。


「それより聞いて下さいませ!

今日も部屋の扉に犬の死骸を撒かれましたのよ!

またどうせジゼル嬢の仕業ですわ!」


「ジゼル嬢?」


キャロルが首を傾げるとお菓子を口に咥えながらレオンが教えてくれる。


「一芸大会で詩の朗読してた令嬢だな。」


「あーはいはい。」


「本当にジゼル嬢には困らされますわね…。

アンジェリカ嬢も今日もまた私に物を壊されたと殿下に涙ながら訴えられたようで…。」


「まあまたですの!

あのお方毎日毎日嘘ばっかり!」


妹も何やら暴れているようだ。


元気そうで何よりである。


「アグネス様がお優しいから向こうが付け上がるんですわ!

ここでガツンと1回やり返しませんと!」


「ガツンとと言われましてもねえ…。

殿下がお渡りなさって下されば強く出られるのですがお茶会の回数も平等ですしどうした物かしら…。」


「そうですわよね…そう言えばキャロル様は殿下とお茶会は何回程なさいましたの?」


「お茶会ですか?」


「ええ、毎朝どなたかを選んで頂いて開いておられますでしょう?」


そんなシステムがあったとは初耳だ。


「0ですね。」


「…0ですの?」


「ええ。

茶会についても今知りました。」


まあ気合いの入った引きこもりっぷりですものね、とフワリー嬢に哀れみの目で見られた。


「そう言えば毎日来て頂いてたらしいですね。

何かご用事でしたか?」


「ええ。

顔合わせの時にキャロル様と仲良くなれたらと思いましたのでアグネス様の派閥に入って頂きたかったのですわ!」

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