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クリスが挨拶を終え戻ってきた後また黙々と作業を続けた。


「…増殖してる!?」


横を通り過ぎたメイドが呟いていたが気にしている余裕はない。


「へークリス殿も魔術部門で働いてんのか。」


「えぇ。

まぁキャロルと違って俺は新しい魔法陣の開発の方ですが。」


そう言いながら防具に流し込まれたインクに手をかざし魔力を込める。


この仕上げをする事で魔法陣が定着し効果を発揮しだすのだ。


「へー、ワインスト家って魔術一家なんだな。」


「いえいえ。

俺とキャロル以外は魔術に携わってませんよ。

父と兄は文官ですし。

父も良い顔してませんしね。」


そう言ってクリスは苦笑いする。


「どっこも大変なんだな。」


「ですです。」


いつの間にか仲良くなったクリスとレオンがぺちゃくちゃ喋っているとルシウスの苦笑まじりの声が聞こえた。


「えっとそこの4人、そろそろ参加してくれるかな?」




顔を上げるといつの間にか全ての席が埋まっていた。


全員の戸惑い混じりの視線がこちらに向いている。


知らない間に始まっていたようだ。


…まぁいいか。


構わずもう一度防具に視線を落とそうとするとクリスに肘でつつかれた。


「…なんですか?」


小声で聞くとクリスがテーブルの下で周りに見えない様に指を指す。


その指の先にはルシウスがいた。


いつものように天使の様な美貌に笑みを浮かべこちらを向いて座っている。


…背後から何故かドス黒い何かが溢れ出ているが。


何故知らない間に魔王が降臨しているんだろう。


いつの間に召喚されてしまったんだ。


レオンにチラッと視線を向けるとレオンは青ざめながら小さく首を振る。


俺は何もしていないとでも言いたいのだろう。


では一体誰が魔王を召喚したのか。


作業に没頭していて聞いてなかったからか?


いやそれ位では怒らない事は1週間の旅行で分かっている。


では一体何故…


「キャロル嬢のせいじゃない。」


横からボソッとリアムが囁いた。


「殿下の両隣に座ってるのは3公爵の内の2家、アルバ家とカルヴィン家の令嬢だ。

我が国の3公爵が改革派、中立派、保守派に別れているのは知ってるか?」


「初耳です。」


「そうか。

まあそんな訳で改革派のアルバ家と保守派のカルヴィン家は対立関係にあるんだ。

そんな2人に挟まれて殿下は苛立ってるんだろうな。」



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