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顔合わせの為に王宮庭園に用意された大きなテーブル。


真っ白なテーブルクロスに王宮自慢の薔薇が飾られている。


そのテーブルには開始時間までまだまだ時間があるにも関わらず4人の人間が既に席に着いていた。


1人は書類にペンを走らせ

1人は木炭で魔法陣を防具に書き

1人は彫刻刀で木炭の線に沿って彫り込み

1人は砕いて粉末状にした魔石とインクを混ぜた液を針状の魔道具に吸わせ彫り込みに沿って慎重に流している。


言わずもがな上からルシウス、レオン、リアム、キャロルの4人組であった。


優雅なお茶会会場が工房に早変わりしている。


顔を引き攣らせたメイドによってキャロルは汚れの目立たない藍色のドレスを着せられ、4人が作業しているスペースには汚れても良い布が敷かれていた。


至れり尽くせりである。


「へー、魔法陣ってこうやって彫り込むんだな。

俺初めて見た。」


レオンはキャロルが羊皮紙に書いた魔法陣を防具に写書きながら楽しそうに笑う。


「キャロル嬢、この魔法陣にはどんな魔術が?」


リアムが魔法陣の細かい古代文字を器用に彫刻刀で掘りながら尋ねた。


「これは今回行く先が火属性の魔獣が多いようなので魔術防御、物理防御、あと防火を組み込んであります。」


「へー!

この古代文字ってそんな意味があるのか。」


「キャロル嬢の彫り込んだ魔法陣は効果が高い事で有名なんだぞ?」


「えっそうなの?

キャロルすげえじゃん!」


「どうも?」


キャロルは褒められるがそんな風に有名だとは知らなくて首を傾げる。


「本当だよ。

だから危険な遠征や演習時には必ずキャロル嬢に依頼書を指名で出すんだ。」


だからやたらこの手の依頼書が多かったのか。


何故他の奴らに回さないのか、最早嫌がらせかと思っていたがまさかの指名だったらしい。


「すげえなー。

さすが筆頭魔術師候補。」


「まぁ毎回推薦されても第一選考で落ちてますけどね。」


いつもキャロルの名前を見た選考員の顔が通夜のようになるのだ。


失礼極まりない話である。


「でも実力だけならずば抜けてトップなんだろ?

やっぱりすげえよ。」


「何故か総合評価がマイナス方向に振り切れてるらしいですけどね。」


「…どんまい。」


実力で上げたなけなしのプラス評価を振り切って、人格の評価がマイナス方向に猛ダッシュしているのだろう。



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