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先頭を歩くルシウスのカンテラの灯りを頼りに漆黒の闇に包まれた森を歩く。


見つかってはいけないという緊張からか足元の小枝を踏む度になるパキンという乾いた音に頬を冷や汗が流れた。


誰も喋らない。


自分の呼吸音さえ森中に響いている気がしておかしくなりそうだ。


「…着いたよ。」


小さなその言葉に全員が足を止める。


ルシウスの横にソロソロ進むと、小さな崖の上に自分達がいる事が分かった。


崖の下では40匹程のゴブリン達が先程運ばれていた死体の周りでキーキー殴り合いをしている。


「…何やってんだあれ。」


「餌の取り合いだよ。」


「餌って…。」


もちろんあの人間の事だろう。


「…しかしどうしますかね。

このまま下りて戦うのが手っ取り早いですが騒ぐと耳のいいマンティコアに気付かれる可能性があります。」


「そうだね。

気付かれたらカロルにつくまでに追い付くのは厳しいだろうね。」


ルシウスとリアムがヒソヒソ作戦を練っていると何やら考え混んでいたレオンがキャロルに耳打ちする。


「なぁキャロ、お前ゴブリンが逃げ出さない様にこの集落をドーム状に囲う感じで防壁って作れるか?」


「はぁ、作れますが。」


「それはどの位持つ?」


「そうですね防壁を張るだけなら1ヵ月は持続させられると思います。」


「もし張ったまま離れた場所で戦闘になったりしたら?」


「戦闘での魔力使用量にもよりますが、もし私が魔力切れを起こしたり死んだとしたなら最初に張った防壁に残る魔力量から考えて3日が限界でしょうね。」


そうキャロルが答えるとレオンは満足そうに頷く。


「なあなあノア。」


「ん?

なんだいレオン。」


「この間飼い慣らしたって蜂、今持ってるか?」


あぁあれねと頷くとカバンから瓶を取り出した。


中からブンブンと羽音が聞こえる。


「…なるほどね。

分かったよレオン。」


「だろ?

お前にぴったりのその蜂のお披露目といこうぜ。」


2人が目を合わせ笑い合っているがリアムとキャロルにはさっぱり分からない。


「キャロ、それじゃあ防壁を張って貰えるかい?」


キャロルは言われるがまま小さな声で詠唱を唱えると集落を防壁で囲った。


目で見えるわけではないのでゴブリン達も気付いていない。


ルシウスに少しだけ防壁に穴を開けてと言われ穴を開けると瓶を持つ手を突っ込み蓋を開けた。


「いってらっしゃい。」

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