ムーと僕の日常
1 出会い
街灯がポツポツと道を照らしている。
塾帰りの僕、嶋公介は肌寒い夜の道を
1人トボトボと歩いていた。
普通ならば親が送り迎えをするが、
残念ながら両親共に単身赴任中なのだ。
親からの仕送りで一人暮らししている。
『ハァ〜、さみぃ。早く家に帰ろ。』
寒さに耐えきれなくなって、
走り出そうとしたとき、
『ミャー…』
道端にダンボールという、
シュールなシーンが目に入った。
ダンボールに近づいて中を覗くと、
猫がいた。
『マジか…ホントにあるんだこんなこと』
クリリとした目で猫は僕を見る。
やめてくれ、そんな目で見られたら
飼いたくなるじゃないか。
『ごめんな、飼って…』
猫を見るとガリガリに痩せ細っていた。
よし、俺ん家で飼おう。
そんでもってむちゃくちゃ可愛がってやろう
猫を抱き上げるとダッシュで家に帰った。
家に帰ると、まず猫をシャンプーした。
汚れていたからわからなかったが、
きれいなグレーの猫だった。
コンビニで買ったネコ缶をあげると、
ものすごいがっつくので、
『逃げないからゆっくりたべな。』
と、猫に言うと理解したかのように
ゆっくりと食べ始めた。
すべて食べ終えると、スイッチが切れた
ように、眠り始めた。
可愛いな、と思ってスマホを取り出し
写真を撮ると、
僕のスイッチも切れたのか僕の意識もとんだ
翌朝、
目が覚めて学校に行く準備をし始めると、
僕は大事なものを決め忘れていることに
気がついた。
そう、名前だ。
窓際でゴロゴロしている
猫を抱き上げて、
『ムー、お前の名前はムーだ!』
ムーは、
『ニャー!』
と返事をしてくれた。
とても嬉しいです。
『ヤバッ、もうこんな時間だ!』
ムーの事が心配ではあったが、
サボるわけにもいかず、
学校に行くことにした。
『ムー、お留守番頼んだぞ!』
『ニャー!』
なんとかなりそうだな、
『行ってきまーす。』
学校、
『ハァ〜、大丈夫かな〜。』
『そんな心配しなくて大丈夫でしょ。
猫って意外と頭いいし、』
『そうかなぁ、水野。』
『だいじょぶだって。』
頼もしいこいつは、水野 柚糸。
サッカー部で幼なじみだ。
『部活もそろそろ終わりだし、
ダッシュで帰ればよくね。』
『そうだな、』
ミーティングが終わるのと同時に、
ダッシュで家に帰った。
『ただいま〜!』
家に帰ってきたが、違和感を覚えた。
俺、テレビつけていったっけ。
リビングに入るドアを開けると、
強い衝撃を感じて、ぶっ倒れた。
ん、やわらかい?
『おかえり〜!ご主人〜!』
『いッた、お前だれだよ!』
『あちゃー、
まだご主人には見せてなかった。』
ポンッ
ムーだ。
ポンッ
少女だ。
『はぁぁぁーー!?』
少女は言った。
『これからよろしく☆』
頭が壊れそうだった。
読んでくれてありがとうございます(^^)
『もちもち』もちおと申します。
これが、僕の初作品です!
良いと思ってくれたら嬉しいです(o^^o)
月二回のテンポで書いていきたい
と思います!